ねぇ、いくつに見える? Vol.8

恋人と濃密な一夜を過ごした直後、部屋に突撃してきたヤバい女の正体とは

女は、いくつになっても若く見られたい。

特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。

誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。

おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。

―もう本当の年齢は、誰にも告げない。

そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。

「ねぇ。私、いくつに見えますか?」

◆これまでのあらすじ

サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで出会った33歳の純太と出会い、交際を開始。しかし「年齢は32歳」と嘘をついていた。

本当の年齢を告白する勇気が出せない状態の中、彼が突然、蘭子の家に泊まりたいと言い出して…?

▶前回:彼氏に大嘘をつき続けるアラフォー美女。ドライブデートを楽しんでいた最中に、起きた事件


「さぁ、どうぞ上がって」

蘭子は純太の希望通り、中目黒にある自身のマンションに彼を招き入れた。正直、緊張が走ったデートの後は、早くひとりになって気持ちを休ませたかったのだが。

しかし、互いに30を越えた大人の恋人同士だ。翌日の仕事は午後からだと相手も把握している以上、断る理由はない。

幸い、サロンでほぼ一日を過ごす蘭子の自宅はシンプルで、インテリアも最低限。年齢が推測されそうな本や書類も、物置代わりのサービスルームに押し込んで鍵をかけているので、目にすることはないだろう。

ただダイニングテーブルに、先日受診した人間ドックの通知が放置されてあったのは盲点だった。

「ええと、これは…!」

一瞬冷や汗をかいたが、自然な素振りで隠し、事なきを得る。

そんな蘭子の焦りなど知る由もなく、純太は背後からいきなり抱きしめてきた。

「蘭子ちゃん…」

手探りで身体を確かめ、唇を重ねる。まるで獣のような荒々しさだ。

「車で手を握られた時から、ずっとドキドキしてたよ。早くこうしたかった」

【ねぇ、いくつに見える?】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo