センスの良さをアピールできる!勝負デートで外さない、港区屈指のムーディーな焼き鳥店3選

ひっそりと佇む隠れ家で過ごす、肩肘張らない大人なひととき
『がいがい、』

奥行で1m以上ある、ゆったりしたカウンター。わずかな間接照明とスタンドライトだけが灯る、しっとりとした空間だ


麻布十番の中でも北側に広がるエリアは、人通りもまばらで、閑静。

そんなロケーションにあって、この店はビルの黒い外壁に申し訳程度の看板しか掲げておらず、店名もすこぶる小さい。一見、来る者を拒むようなそぶりに思えるほどだ。

店に入れば、仄暗い雰囲気はそのままに、広々とした空間が現れる。古材のカウンターも、奥行きがゆったりとした造り。中央の焼き台からは、炭の煙が立ち上る。

3種の鶏のモモの食べ比べ。右から「甲州赤毛鶏」500円、「名古屋コーチン」600円、「比内地鶏」600円。旨みの違いは、生育環境と飼育日数で決まる


このムーディーかつ洒脱な空間で提供される焼き鳥は、すべて生産者直送の地鶏。甲州赤毛鶏のほか、比内地鶏と名古屋コーチンも扱っている。

同じ部位で異なる種類の鶏を食べ比べれば、旨みの違いは歴然。

比内地鶏は締まった肉質ながら上品な味。名古屋コーチンは強い歯応えと甘い脂が特徴で、甲州赤毛鶏はふっくらした身に滋味が宿る。

「砂ずりの刺身」800円。コリコリ食感がたまらない。刺身は比内地鶏と名古屋コーチンから選べ、部位もレバーやハツ、ササミまでそろえている


鮮度の良さは、刺身も揃えていることからも明白。ほかにも、見た目が華やかな鳥料理を多数用意している。

大小4つの個室があり、タイプも異なる。店の最も奥まった一角に潜むこちらの部屋は、ほどよくこぢんまりとした座敷。ふたりですっぽりハマる広さだが、天井が高いため、圧迫感は皆無。


大人が納得する美味しさとしっぽりと過ごせる雰囲気があり、長く通いたくなる一店だ。


入口はまさに隠れ家の趣。

地階に潜む名店には、研ぎ澄まされた大人が似合う
『串右エ門』

カウンターのみだが、奥行きがあり、席間もゆったり。落ち着いた雰囲気の中、焼き台を望む臨場感も味わえる。BGMには静かにジャズが流れる


地下にあるばかりか、目印は階段の降り口で灯る小さな行灯だけ、と秘密めいているが、店構えは一転して堂々。藍色の暖簾も凛々しく、中は間隔を広くとったカウンターが広がる。

木を基調にした店内には上質な空気感が漂っているが、暖かい照明がどこかほっとする雰囲気を醸し出している。

福島・伊達鶏を中心に、部位や季節に応じてほかの銘柄も使用。こちらは「レバー」。間に挟んだフォアグラが濃厚だ


『串右エ門』は長く麻布十番の美食家に愛されてきた名店。焼き台に立つ鮫島 亮さんは、24年もの間、主として腕をふるってきた。部位の個性を見極め最上を志す工夫は、もはや熟練の域。

「レバー」なら串の間にフォアグラを忍ばせ、味の違いを際立たせる。

「セセリ」の強い旨みとタレの香ばしさに食欲が刺激される。すべて「おまかせ10本串」6,000円の例。「ササミの昆布締め」などの一品料理に〆の「親子丼」がつく、「おまかせコース」8,000円も用意


「セセリ」では和食の手法を応用し、幽庵焼のタレに漬け込んで強い旨みを引き出す。

一般的にヤゲンのみが多い部位だが、ヒザナンコツも一緒のひと串にした「ナンコツ」。1日に7、8本しか出せない貴重な串だ


どの串も、一本で完結する一品料理といえる。

もちろん、紀州備長炭で焼く技術も本物。香ばしいだけでなく、食感も見事に生かしており、絶妙のタイミングで仕上げているとわかる。

洗練された品のある空間で、食べ慣れた大人でも感動する美味なる串を堪能する幸せは計り知れない。


階段を下ると立派な玄関が現れる。大人の隠れ家にふさわしい風情だ。


店は、麻布十番商店街の一本裏手の小径に。営業が始まると小さな行灯が出る。これが店の場所を示す手がかりになる。

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