今日が、何でもない普通の日なら良かったのに……
“記念すべき日”に起きた最悪な出来事は、悲しみや怒りなどあらゆる感情が倍増して
一生忘れることができない思い出として心に刻まれる
この連載では、“記念日”にまつわるストーリーを東京カレンダーのライター陣が1話読み切りでお送りする
「忘れられない“あの日”」一挙に全話おさらい!
第1話:「もう、限界…」結婚記念日に離婚を決意した女。決定打となった、夫からのプレゼントとは
真昼間に半身浴ができるなんて、専業主婦は幸せだ
でもね、今日はとびきり熱いシャワーを浴びたい気分
なぜって、夫が朝帰りをしたから
仕事で問題が起きたと言っていたけれど、ジャスミンの香りがしたのは何故でしょう
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第2話:合鍵を使って、1ヶ月ぶりに彼女の部屋を訪れたら…。男が見てしまった衝撃のモノとは
ケンカの原因は分かってる。3年も付き合っているのに、多忙を言い訳に僕がなかなか結婚に踏み切れなかったからだ。
思えば、夏くらいから、一緒にいる時の彼女の笑顔がどんどん少なくなっていた。
どれだけ心を近づけようと努力しても、まるで手に入らないプレゼントみたいに、彼女を遠くに感じるようになった。
でも、この1ヶ月必死で考えて気づいた。彼女が僕との結婚を待ち望んでいるにもかかわらず、それを言い出せずにいたことに。
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第3話:「燃え上がった後なのに…」10年ぶりに再会し、愛し合った男のとんでもない裏切り
私の願いなんて絶対に叶えてくれないであろうアイドルにまで願うほど、私は今、結婚がしたい。
だがこの時期にそう願う度に、ある年のカウントダウンを思い出さずにはいられないのだ。
あれは3年前、私が29歳だったときのこと。
大晦日に地元兵庫の西宮で行われた同窓会からの流れで、男女5名ずつくらいの仲間でそのまま地元の神社へ参拝をしに行った。
そこで再会したのが、高校時代に付き合っていた大介だった。
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第4話:彼女との約束をすっぽかし、24時間音信不通になった男。インスタで発覚した、彼の驚きの行動
大学入学を機に地元・大阪を離れ、東京で一人暮らしをしていた私は、久しぶりに実家に帰ってきていた。
朝4時に起きて、眠い目をこすりながら美容院に行って、1年以上前に選んだ振袖を着せてもらって、ヘアアレンジをしてもらった。私は、とびきり可愛くなった。
ーこれならきっと、拓也も喜んでくれる。
鏡に映る綺麗な振袖姿の自分を見て、私は胸を躍らせていた。ここまでは良かった。ここまでは……。
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第5話:「私の荷物はどこに隠したの…?」男の部屋で屈辱を受けた、セカンド女の悲痛な叫び
『ショウ:気をつけて帰れよ』
・・・やめてよ。
こうやって、中途半端に優しくするから私は勘違いしそうになるんだ。呼ばれる度に、今日で最後って思うのに、会えると嬉しくて、断ち切れない繰り返し。
"軽い女を演じること"
そうすることで、本気になりそうな自分の気持ちにナイフを刺した。
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第6話:「嘘でしょ!?」甘い夜を過ごすはずが…。ホテルの一室で、27歳女が男から告げられた驚愕の事実
「優里(ゆり)ちゃんにとって、忘れられない誕生日にしたくってさ……」
そう言いながら、後ろから抱きしめてくる仁の腕の中で、しばらく幸せを噛み締めていた。
ー私、世界一幸せかも……
くるりと後ろを振り向くと、彼は、微笑みながらキスをしてきた。彼がシャワーを浴びている間、夜景をみながらぼんやりと考えていた。
「忘れられない誕生日…か」
さっきの仁の言葉を聞いて、思い出した出来事がある。
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第7話:初めての大人な彼氏に浮かれる23歳女。付き合った直後、彼女がどん底につき落された赤面の理由
会社の先輩・明子さんに連れて行かれた三軒茶屋駅近くの隠れ家的なBAR。彼…小山さんは、その店の常連客だった。
当時23歳の私より、6歳年上で大手レコード会社のプロモーターをしていた彼。
長い前髪の奥の、刺すような視線―
地方から出てきたばかりの私が、人生で初めて会うようなミステリアスで都会的な雰囲気の人だった。
最初は怖くて避けていたけど、店に行くと、彼はなぜか私だけに絡んできてくれて、次第に気になる存在になっていった。
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第8話:「一体だれ?」一人暮らしを始めた28歳男。彼を恐怖に陥れた女性来訪者の正体
Reina:春彦さん、よかったらまたお食事連れて行ってください!
mai:次はいつ頃会える?
まるでメルマガのように定期的に届く、女の子たちからの新着LINE。メッセージを受信するたびに、優越感に浸る。
…それは、モテなかった時代の自分に対してなのかもしれない。
28歳。遅ればせながら、僕にもようやく華の時代がやってきたのだ。
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第9話:「好きなんて、言わなきゃよかった…」24歳女が、バレンタインに犯した致命的ミス
バレンタイン。
想いを胸に秘めていた女の子の運命が、変わるかもしれない夜。
だけどもしかして、人生で一番、やり直したい夜になるかもしれない。
4年前、24歳のときに大きな過ちを犯した、私のように。
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