男女の賞味期限 Vol.2

夫以外の男の視線にドキドキする。行儀の良い妻が、「女」に変わる時

男と女の賞味期限3年説。

それが真実なら、夫婦が永遠に“男女”でいることは難しいだろう。

男女としての関係が終わりかけた夫婦はその時、どんな決断をするのだろうか。

◆これまでのあらすじ

エリート医師の夫と順調な生活を送っていたはずの真希。だが最近、夫・翔一と夜の事情に変化が起きていた。久しぶりに誘うも断られてしまい…。

▶前回:「もう一度、女として見られたい…」裕福な妻が欲望を再認識した、白昼の出来事


「じゃあ、行ってきます。今日は遅くなると思う。先に寝て良いからね」

朝7時半。

翔一が出て行くのを、真希は毛布をすっぽり被って聞こえないふりをした。

-何なのよ?

先に寝て良いなんて、配慮ある夫ぶっているのが腹立たしい。要するに、夜のベッドはお断りということだろう。

昨晩だってそうだった。

「子どもが欲しいなら基礎体温をつけるところから始めたら?」

子作りに積極的な夫を装って、翔一は逃げたのだ。

「そういうことじゃなくて…」

反論する真希のことなどまるで無視して、彼は浴室へと向かって行った。「疲れたなぁ」と、わざとらしく呟きながら。

ハッキリ断るわけではなく、こちらに諦めさせるというやり方が気に食わない。彼なりの気遣いなのかもしれないが、モヤモヤした気持ちが残るだけだ。

だが、これ以上要求するのは気が引けた。乗り気ではない夫にせがんでまで、というのは何か違う。愛情やムードとかがあってこそ成り立つもののはず。

リビングに取り残された真希は、呆然と立ち尽くした。

−私はもう、夫の、“男としての本能”をくすぐる存在ではないの…?

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