旨味が凝縮した魚介がフレンチを特別なものにする
『Le japon』
日本人の味覚に合う和とフレンチを融合させた料理で人気の、代官山『ル・ジャポン』。
オーナーシェフの中田耕一郎氏はいわき市出身で「幼い頃からずっと食べて育った常磐ものが一番しっくりくる。美味しいと誇れる素材なら、料理はさらに美味しくなる」と自負し、
その言葉を多彩な料理の数々で証明してみせる。
この冬は「旨味が上がる」という常磐もののコース(8,000円)を提案。例えば、濃厚で贅沢な「あんこうのブイヤベース」。
常磐沖の名産でもあるアンコウの身と皮、肝と、福島県ではなじみ深い地魚のカナガシラの干物を使ったブイヤベースソースは絶品だ。
磐梯町のトマトのペーストをベースに福島産太白ごま油、アイオリを添えた、冬甘菜(キャベツ)の白ワイン蒸しと共にいただく。
コースの前菜「鰆のサラダ ワタリガニと黒米のタルタル添え」。
福島の鰆は塩で締めて余分な水分を抜き、マリネして旨味をプラス。皮目を炙り、三杯酢のジュレを添える仕立てに。
福島のスパークリング日本酒とのマリアージュが秀逸だ。
肉厚で柔らかい北寄貝とフランス産のきのこ、エシャロットの風味が立つ「北寄貝とピエ・ド・ムートンのソテー」。
北寄貝は硬くならないようさっと瞬間火入れし、シンプルに堪能させる。
郡山の仁井田本家の酒粕でマリネした「真鯛のポアレ 梅みそ赤ワインソース」。
神経締めした鯛は一週間寝かせ、地元の酒造の酒粕の力を借りてフレンチのソースにも負けないひと皿に昇華させる。
「タコの赤ワイン煮 土鍋ごはん」は、福島いわき産ミルキークイーンとコシヒカリをブレンド。
タコは噛むほどに旨味が溢れる。
福島の素材にはフレンチと言えど福島の日本酒をペアリング。
ペアリングつきのコースは 10,000円。
お店は、西郷山公園下に位置する、隠れ家的な場所にある。センスがいい空間の中、カウンターでリラックスしてフレンチを楽しめる。
6名まで利用可能な個室もあり。
極みの魚介料理をフレンチで食す。これ以上の、冬のごちそうはあるだろうか。
■店舗概要
店名:Le japon
住所:目黒区青葉台2-10-11 西郷山スペース GF
TEL:03-5728-4880
営業時間:ランチ 12:00~(最終入店 13:00)
ディナー 17:00~(最終入店 22:00)
定休日:不定休
席数:16席(うち個室1室6名)
※あんこうのブイヤベースはテイクアウト可能。
※常磐もののメニュ―は、2020年12月18日までとなります。