「金で買えないものはない」
愛だって女だって、お金さえあれば何でも手に入る。男の価値は、経済力一択。
外資系コンサルティング会社に入った瞬間、不遇の学生時代には想像もつかなかったくらいモテ始めた憲明、34歳。
豪華でキラキラしたモノを贈っておけば、女なんて楽勝。
そんな彼の価値観を、一人の女が、狂わせていくー。
◆これまでのあらすじ
愛する恋人・麻子のために、総額250万のプロポーズをした憲明。だが、彼女の答えはまさかの「NO」。放心状態の憲明だったが…?
▶前回:運命の女は、金で買う。プロポーズに250万つぎ込んだ男が見た地獄
「げっ…」
帝国ホテルのスイートルーム。
部屋に入った憲明の目に飛び込んで来たのは、100本の真っ赤なバラの花束だった。
予定では、人生で一番ロマンチックな夜になるはずだった今夜。麻子のために準備しておいたが、今となっては無用の長物だ。
憲明は、慌ててゴミ箱に......
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この記事へのコメント
麻子、250万円払ってでも別れたいんだね。分かる気がする。ずっとお金の話しかしてなさそうだし。結婚しても、
「これは幾ら、これは幾ら」
って、聞かされると思うだけでうんざりする……。