2人の花嫁 Vol.5

夜中のベッドルームで夫の携帯ロックを外す女。彼女が見た驚きのLINE履歴とは

2020年のプレ花嫁達は、この状況下で不安を抱えながら準備に励んでいる。

「この気持ち相談できる友達が欲しい」

そんな想いが通じ、運命的に出会った2人の花嫁、紗理奈とアヤ。

……ところが、「あの子が羨ましい」 互いの距離が近づけば近づくほど、比べ合うのが女の定め。

結婚式準備を通じて変化していく女の友情の行く末は……?

◆これまでのあらすじ

結婚式費用のことで夫と喧嘩してしまった紗里奈。妊娠により、今後のライフプランを考える必要が生じたアヤ。夫と話し合うことを決めた2人だが…?

▶前回:「なんで、こんな目にあうの?」結婚式をキャンセルした花嫁に訪れた更なる悲劇


『山王病院の分娩予約が取れたよ!』

検診が終わり、帰りのタクシーの中で夫の諒太郎にLINEをするアヤの顔は嬉しさで綻んでいた。

予定日は4月5日だということも含め、夫に報告した。

諒太郎:良かったね。あと次の結婚式の打ち合わせ出られると思う。いつも任せきりにしてゴメン。

夫からは意外とすぐに返事が来た。しかも、次の打ち合わせに出るって言ってくれるなんて、勇気を出して本音をぶつけた甲斐があったというものだ。

「諒太郎が忙しいのは百も承知だけど、私も妊婦だし、ワンオペ家事は辛いの。式の事だってもっと諒太郎と話し合いたいよ」

思えば結婚してから、夫に文句らしい文句を言ったのはこれが初めてだ。彼は稼いでくれてるし、忙しいから仕方がないと諦めていたが、紗里奈から言われた言葉にハッとさせられたのである。

『アヤちゃんって溜め込んで溜め込んで後から爆発するタイプでしょ?』という紗里奈の指摘は結構当たっている。

喧嘩になっても、紗里奈はちゃんと自分の本音をぶつけている。そんな、彼女を見習い自分の気持ちを素直に夫に伝えることから始めようと思ったのだ。

「気がつかなくてごめん」

妊娠したことがきっかけかもしれないが、彼はそう言って謝ってくれたし、結婚式の準備にも出来る限り参加すると言ってくれた。

―これって大きな進歩じゃない?

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