スマホの中の私 Vol.4

「そんな事するなんて、ありえない…!」無神経な男に、女が怒り狂ったワケ

都会に生きるOLの収入源は、ひとつじゃない。

昼間にweb編集者として働く水島結花は、副収入を得るための“夜の顔”を持っている。

―だけど、もう1つの姿は誰にも見せられない。

しかし彼女のヒミツは、ある日の出来事をきっかけに暴かれていく…。

◆これまでのあらすじ

大手出版社のデジタル部門で働く結花。一見、普通のOLに見える彼女には1つだけ秘密があった。それは、周囲に内緒でネットアイドル活動をしているということ。

ある日、連載企画でのトラブルをきっかけに、広告代理店勤務の石坂から思わぬ一言を言われてしまい…?

▶前回:「この人、ただ酔ってるワケじゃない…?」2人きりで食事に行った女が、不審に思った男の言動


「あれ、ここかな?」

結花はGoogleマップを頼りに、日比谷公園近くのイタリアンレストラン『ラサーナ有楽町』に辿り着いた。店内に入り、辺りをぐるりと見渡す。

―あっ、いた!

結花の視線の先にいるのは、新聞社の柳井だ。

実は先日の初回打ち合わせ以来、柳井とは仕事で何度か顔を合わせており、少しずつ距離が縮まってきていた。

最近ではLINEのやりとりをするようになり、その流れで「今度、ランチにでも行こう」という誘いを受けたのだ。

「すみません、お待たせしました…!」

「いえ、僕もついさっき着いたばかりなので」

結花は席に着くと、羽織っていたカーディガンを脱ぐ。今日のためにお気に入りのラルフローレンのワンピースを着てきたのだ。

一方の柳井は、紺色のパンツの上にフレッドペリーの涼しげなシャツをさらりと着ているだけ。

こんなにシンプルな服装なのに、生まれ持ったスタイルと整った顔立ちのおかげで、とても似合っている。

―もしかして、周りからは“美男美女カップル”に見えてたりして!

そんな浮かれた妄想をしていると、結花のことをジッと見つめていた柳井が口を開いた。

「あの、水島さんって…」

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