毎日すっぴんと部屋着で過ごし、久しぶりにタイトスカートを履いたら、なんだかきつい…?
リモートワークと自粛生活で美容への努力を怠り「女としてヤバい…」と、嘆いていた損保OL・美和。
だが、そんな彼女にまさかのモテ期が到来している。
その理由は、一体…!?
―え、ええ!?
自宅の脱衣所で、恐る恐る体重計に乗った美和は、思わず叫んでしまった。表示された数字から目を逸らしたくて、急いで体重計から飛び降りる。
自粛生活前より、3.5キロも太っていたのだ。驚いたが、心当たりはある。いや、心当たりしかない。
家に引きこもっていた期間、毎日の楽しみは、おやつのアイスやチョコレートだった。たいした運動もしていないのに、食べる量は増えていたのだから当然だ。
さすがにまずい。今からダイエットしなくては大変なことになる。
―だけど…。
洗面台の鏡に映った自分を眺めながら、美和は「私、ぽっちゃりしてるくらいがモテるのかしら」とも思う。
だって、ここ最近の自分は、驚くほどモテているのだ。
大井 美和、28歳。大手損保会社でエリア総合職として働いているが、ルックスや能力すべてにおいて、いわゆる“普通”だと自認している。
可もなく不可もなく。最近、ちょっとぽっちゃり。そんな自分がモテているのだから、驚きだ。これまでとは違う何かを感じていた。
―明日も会えるかな。
美和はふっくらとした頬を両手で包み込みながら、リモートワークを機に急接近した、彼のことを思い浮かべていた。
この記事へのコメント
セキュリティもガバガバそうだし取引したくないわ。
苗字と名前の間にスペースを入れるライターさんのようで…「大井 美和」を読んだ時『お〜い、お茶』と似てるな、と思ってしまった…ごめん。