2020.07.23
男たちの恋愛反省会 Vol.9ここは、とあるオンライン飲み会の会場。いつもと変わらない男4人が集まっている。
彼らが管を巻きながら話すのは、過去の女への後悔であり、未練であり、慚愧である。
くだらない傷の舐め合いだと言うなかれ。彼らには必要なプロセスなのだ。
今日も今日とて、酒を片手に語らいが始まる。
「男たちの恋愛反省会」一挙に全話おさらい!
第1話:「どこで何を間違えた…?」男たちが振り返る、失恋の思い出
「なあ、恋愛話でもしない?」
「え?急にどうしたんだよ」
3人の素っ頓狂な声が、マイク越しに響く。
「友達の恋愛話が面白かったから、ちょっと共有したくなっただけ」
そう言うと隼人は、ある友人の恋愛話を話し始めた。
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第2話:「言葉にしないと分からない?」愛する彼女に “好き”と言えなかった、複雑な男心
ー酔ってきたかも…。
ぼんやりと靄がかかったような頭の中。フワフワした気分。だが同時に、今日みたいな自分の恋愛について話す場では、こっちの方が良いのかもしれないとも思った。
いつもクールで冷静な静は、お酒の力でも借りなければ、とても自分の恋愛失敗談を話すことなど出来ない。
ーよし。
もう一口、赤ワインを飲んだ静は、自分の恋愛の価値観を変えることになった過去の出来事を、ゆっくり話し始めた。
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第3話:「オレが彼女を守る」女性に免疫のない男が、まんまとハマった罠
「こんなこと相談できるの、あなただけなの」
そう言われる度、諒太の心の中にはいつの間にか、彼女を苦しめる悪漢から守らなければという気持ちが強く芽生えるようになった。
「俺も浪人中は不安だったからさ、彼の気持ちは分かるよ。そういう、やつあたりみたいなのは感心しないけど」
そうして自分のことをアピールしながら彼女の恋人を下げることを繰り返し、大胆にもその彼氏に「彼女は俺が守る」と宣言、ついに彼女を手に入れたのだ。しかし、その関係も長くは続かなかった。
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第4話:「思い出のままで良かった…」初恋の相手との再会で知ってしまった、悲しき真実
「私、自分が理解できないくらい頭がいい人が好きなんだよね」
それが彼女なりのプロポーズであったことに、泰自は1週間経ってようやく気づいた。朝起きると、彼女手作りの指輪が左手の薬指にはまっていたのだ。
妻と幸せに暮らしている今となっては、結婚とは縁がなかったであろう自分に、この幸せを教えてくれたことを感謝している。
だが。そんな泰自にも、秘密にしていることがあった。
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第5話:「俺にだって、理想がある」将来のプロポーズに備えて、妄想を繰り広げる男たち
「飲み会でプレゼンするやつ、久しぶりに見た」
「こういうことができるのもオンラインならではだね」
隼人は昔から、こういう催し物が好きだったのだ。飲み会の時なんかも、いつもこうやってお題を出しては、場を盛り上げている。
「今回は、“理想のプロポーズ発表会”しまーす!」
隼人の明るい声で始まった今回の反省会。前回とは少し毛色が違うらしいが、果たして…?
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第6話:「ティファニーでも、ハリー・ウィンストンでもなくて…」男がプロポーズの時に贈りたがったモノ
『EV = GA – LA』
これは使える、と思った。仕事だけではない。いつか訪れるであろうプロポーズの機会にこそ、これを使えば確実に成功するだろう、と。
そのための手法をまとめたのが“mission.pptx”である。諒太は、スライドの準備をしながら、3人にこう問いかけた。
「起源は、2003年。翌年にはオックスフォード英語辞典にも登録された、ニューヨークに端を発するパフォーマンスとは一体何でしょう?」
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第7話:「男と女は、違う生き物だ」SATCに憧れる女と、ロマンに焦がれる男。それぞれの言い分
ー男と女は、違う生き物だ。
隼人はそう思っている。自分の経験から考えてもそうだし、古くから伝わる書物を読んでもそうだろう。
アダムとイヴ。イザナギとイザナミ。
古くから伝わる宗教・神話には必ずと言っていいほど、どこからともなく現れる“男女”がいる。きっと、神話を作るくらいに人間の知能が発達した頃には、その概念は当然のようにあったのだろう。
では、その差はどこで生まれるのだろうか。
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第8話:「クローゼットを開けた瞬間、そこには…」男が思わずドン引きした、とんでもないモノ
精神年齢が関係しているのかは分からないが、常に上から目線でモノを言う、“お姉さんぶる女子”というのは一定数いる。
10歳以上も年上ならば理解出来なくもないが、同年代のくせに「男はいつまでも子どもよね」などと言いながら、先輩風を吹かせたりするのだ。
常に上から目線のコメント。アドバイスと言う名のお節介。突然話し始めるキャリア論。彼女たちはひどくドヤ顔だが、気づいて欲しい。男たちがドン引きしているということに。
今回はそういう女の、思い出話。
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