ここは、とあるオンライン飲み会の会場。いつもと変わらない男4人が集まっている。
彼らが管を巻きながら話すのは、過去の女への後悔であり、未練であり、慚愧である。
くだらない傷の舐め合いだと言うなかれ。彼らには必要なプロセスなのだ。
今日も今日とて、酒を片手に語らいが始まる。
◆これまでのあらすじ
先日、“他人の話”として、恋愛失敗談を話した隼人。「それ、自分の話だろ?」と、冷静に突っ込んだ静にも、恋愛失敗談があるようで…?
ーやっぱり、苦手だ。
貰い物の赤ワインを口に含んだ静は、顔をしかめた。
林原 静(はやしばら しずか)は、酒が苦手だ。ビールは苦いし、ワインなんてもってのほか。ブドウの糖分をアルコールに変えるなんてどうかしてる。ジュースにしたほうが美味しいに決まっているのに。
だが......
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この記事へのコメント
うん、「好き」はめちゃくちゃ軽いよ(笑)全然特別でもないし、心にも響かない。
けど、それのなにを恐れるんだろうね。惚れた方が負けな気がするから?
by 静
感謝や愛の言葉は言われたら嬉しいものだけどなぁ。
愛されてるな~とか、その時々で感じる感覚は時間がたつと思い出せないけど、言葉は記憶に残るのに。