女神のオキテ Vol.6

3度目のデートで“何かある”と思っていたら…。男のまさかの発言に、女が赤面した理由

女子高、ママ友社会、看護師やCAなどの女性が多い職場。「女の世界」となると、多くの人はあるイメージを抱く。

—女の敵は女。

この物語は、化粧品メーカーに勤務する主人公が奮闘するストーリーを通じて、「女社会の実情」を描いたものである。

ここは、女たちがスペックを振りかざす孤軍奮闘のマウンティング社会でしかないのか?それとも…。

◆これまでのあらすじ

大手化粧品メーカーの営業部門から、女たちが集う開発部門へと異動となった彩乃。

上司たちから洗礼を受けながら、「華麗なる女社会」故に得られる価値観が彩乃を成長させる

大学の同級生である隆史と再会した彩乃は、彼と話すたびに誠実な人柄に惹かれていって…。


「恋コスメ 2020」。

彩乃は、スマホの検索画面にそんな言葉を打ち込んだ。

1番上に出てきたまとめ記事をクリックすると、目に飛び込んできたのは、「元祖コスメは婚活リップ!」という文字だった。

―相変わらず根強い人気なのね…。1本買ってみようかしら。

それは、「婚活リップ」として知られる外資系コスメブランドの口紅だ。01番は、彩乃が社会人となった頃から人気の色番である。

―よし、次のデートにはこれをつけていこう…!

週末、隆史とデートの約束をしている。

6月中旬。梅雨入りしたものの、週末は晴れの予報が出ているから、ドライブデートをしようと彼に誘われたのだ。休日に約束をして一緒に過ごすのは、これで3回目だった。

3回目。デートの法則や恋愛の法則でまことしやかに囁かれるのが、3回目は重要だということ。3回目のデートで告白されるとか、付き合うベストタイミングだという声はよく聞く。

事実、彩乃の周りでも、この法則にならったカップルは多い。意識していないつもりでも、やはり心のどこかで期待してしまう自分がいる。

恋コスメは、そういう時の「お守りコスメ」としても支持が高い。

きっと上手くいくはず。そう信じて彩乃は、オンラインサイトから01番の口紅を購入した。

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