艶やかな男女が集う街、恵比寿。
遊び慣れた大人たちに、密かに人気を博している店がある。
恋人との距離が縮まる鮨屋と、隠れ家感に高揚する焼き鳥屋。
恵比寿で色気のある夜を過ごすなら、この2軒を押さえておきたい。
上質なネタの連打とともに、心の距離が近くなる
明治通りと並行して流れる渋谷川横の恵比寿東公園。
そのすぐそば、駅からわずか3分の立地におまかせ一本の高級鮨でありながら、驚くほど居心地とコストパフォーマンスのいい人気の鮨屋があるのをご存知だろうか。
「大将のおまかせコース」は昨今の鮨の高騰の中でも￥10,000。
高価すぎる鮨屋だとリラックスできずに距離が縮まりづらいものだが、この店は価格も雰囲気も”ちょうどいい”。
旬の刺身や江戸前握りはもちろん、見た目と味に驚く個性派鮨まで、多彩な構成で客を最後まで喜ばせる。
何よりも素材の旨さをぞんぶんに引き出す丁寧かつ繊細な仕事は、まさに一流店のもの。
シャリは酒粕を6年熟成させた赤酢を加えた、大将オリジナル。山葵と柚子が鼻腔をくすぐる赤身の漬けは絶品。
鰻でシャリを挟んだ「鰻ドッグ」。
最高級の海苔とともにふんだんに使われた鰻を口いっぱいに頬張れる。
コースの終盤に供される「個性派鮨 中トロ漬け、べっ甲卵」。SNSに投稿する客が後を絶たない、店の看板メニュー。
殻のままの卵を冷凍した後、黄身だけを取り出し醤油に漬ける。そこに中トロの漬けを組み合わせ、巻き物に。
別に供される濃厚ソースとともに口に含めば、全てが渾然一体となり、“口内マリアージュ”が完成する。
8名がけのテーブル席は、カジュアルな会食やお食事会にも。
大将を務めるのは、鮨職人歴25年の吉川貴将氏。
フレンドリーで気負わない接客が心地よく、一見の客でもリラックスできこなれた感じで振舞える。
しっとり落ち着いた隠れ家で、見た目にも舌にも楽しい鮨を味わう。
大人のデートが、成功しないはずがない。
