恵比寿で隠れ家、というと駅から離れた場所を想像しがちだが、駅から徒歩5分という抜群のロケーションにも”隠れ家“は存在する。
密やかな入り口を一歩入ると大人たちがにぎやかに集い、気負わず焼き鳥が楽しめる。
男女が集うお食事会にも使える”秘密の個室“の存在も見逃せない。
大人の心をときめかせる艶やかな空間で乾杯を
恵比寿南交差点にほど近いビルの4階。ここに麻布十番の隠れ家焼き鳥として知られる『佐田十郎』の2号店がある。
駅徒歩5分という立地ながら、その存在を知らしめるのはビル入り口の小さなサインだけ。
エレベーターに乗り、フロアに降り立てばシックな黒い扉と”にじり口“が客を出迎える。
密やかな狭き扉をくぐれば、漆黒のエントランスとは打って変わって、艶やかな男女がさざめくカウンター席。
ほどよい賑やかさが、緊張を解きほぐし、心をオープンにしていく。
食事会なら指名すべきシートは、ふたつ。ひとつは全面ガラス張りで、まるでそこだけ宙に浮かんでいるかのような“天空のセミプライベート空間”。交差点を真下に望むロケーションは唯一無二だ。
もうひとつは誰とも顔を合わせずにたどり着ける秘密の個室。“STAFF ONLY"のサインの向こうには、完全個室が広がっている。
この時季、複数人で集うなら「鴨しゃぶ 黄金出汁」1人¥2,500がおすすめだ。四種類の削り節と羅臼昆布からとった出汁に、極薄の鴨肉をくぐらせていただく。
店の串はすべて「熟成鶏」を使用。一定の温度と湿度で寝かせることで、ぐっと旨みが凝縮。
「焼師厳選の7本串」¥3,500は絶対頼みたいひと皿だ。
店のコンセプトでもある「1万円以上のクオリティを6千円台で楽しめる」も叶えば、何も言うことはないだろう。
恵比寿で男女が集うなら、押さえておきたい1軒だ。