「成金はちょっと…」良家の子息を狙って、玉の輿に乗った美女の結婚3年目の後悔

3日に1回はやってくる義母に悩まされる日々


「新居に関しても、私たちに発言権はありませんでした。和宏の実家のすぐ近くにある高級マンションを義両親が購入してくれ、そこに住みなさい、と。もちろんありがたいんですが…困るのは、お義母さんが頻繁に家に来ること。結婚翌年に息子が生まれてからは、3日に1回は家に来て、あれやこれやと世話を焼くんです」

美咲自身の実家は秋田にあり、実の両親に会うのは年に1度、お正月の帰省時だけ。

義両親とはいえ、近くに頼れる人がいるのはありがたい環境ではある。しかしある程度の距離感が欲しい。

ところが義母は、息子夫婦の新居も自分の家だと思っているらしく、家具の配置から洗濯物のたたみ方、料理の味付けや掃除の仕方…etc何かにつけて口を出したがるのだった。

「少しは遠慮してほしい」美咲としてはそう言いたいのだが、自分は義両親が買ってくれた家に住んでいる身分。大きなことは言えない。

「穏やかで揉め事を嫌う和宏の性格も、私との関係性においてはとてもありがたいのですが、当然ながら両親に対してもそうなんです。つまり、両親に反抗することができない。和宏が盾になってくれないから、その分のしわ寄せは、結局私が受け入れるほかないんです…」

実家に資産がある。家族仲が良い。

結婚する時には最高の条件だと思っていたのだが、実際に結婚生活が始まってみると、想像以上にしがらみが息苦しい。

やたらと家族行事が多く、たまの休みに海外旅行に行く時にも、当たり前のように義両親が同行し、美咲は終始気を使う羽目になるのだという。

最近は、息子の教育についても義母からプレッシャーをかけられており、美咲はそのことが悩みの種だとこぼした。

「義母は、和宏と同じ有名私学にどうしても小学校から入学させたいみたいで。幼児教室やら体操教室やら、いろんな資料を持ってきては見せられる日々。これ、もし万が一息子が希望の学校に受からなかったら一体何を言われるか。今から気が重くて仕方がないです…」

−この結婚、本当に正しかった?

時折そんな疑問が頭をよぎりながらも、まだ子どもが小さく手がかかる故に、美咲はどうにかこうにか義両親ともうまく付き合い、毎日をやり過ごしている。

美咲の我慢が爆発する前に、夫・和宏が実家との付き合い方を変えてくれることを願うばかりである。


▶NEXT:11月16日 土曜更新予定
両親に頭が上がらない。おぼっちゃま夫の言い分

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