「成金はちょっと…」良家の子息を狙って、玉の輿に乗った美女の結婚3年目の後悔

−この結婚、本当に正解だった?−

かつては見つめ合うことに夢中であった恋人同士が結婚し、夫婦になる。

非日常であったはずのときめきは日常となり、生活の中でみるみる色褪せていってしまう…。

当連載では、結婚3年目の危機にぶち当たった夫婦が男女交互に登場する。

危機を無事に乗り越える夫婦と、終わりを迎えてしまう夫婦。その違いは一体、どこにあるのか−?


度を過ぎた、実家の過干渉–妻の言い分−


妻:土屋美咲(仮名)
年齢:28歳
職業:専業主婦(一児の母)

「私は最高の結婚をした。そう思っていました」

恵比寿にあるホテルのラウンジで彼女は呟いた。

その横顔に、ほとんど化粧っけはない。淡いピンク色の唇も、リップリームを塗っただけに見える。

柔らかいブラウンの髪からパールのピアスが時折、上品に覗いた。

天然美人。美咲を形容するには、その言葉がぴったりだ。

しかし彼女の口から、そのナチュラルな存在感とは相反した、計算高い言葉が発せられた。

「結婚はどういう相手とするかももちろん大事ですが、その後ろにある“家”が重要。たとえ本人がどんなに稼いでいたって、長い人生何が起こるかわからない。実家が太くなければ不安定です。その点で、夫・和宏は最高の結婚相手でした」

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