寒くなってきておでんが美味しい季節が到来!しっぽり楽しめる名酒場4選


最近めっきり肌寒くなってきた。そんな日に食べたいのはやっぱり、おでん。

熱々のおでんを囲んで酒を楽しめば、たまらなく幸せに感じるはず。そんなおでんの名酒場をご紹介しよう。

名古屋風は味噌味。具材にしっかりとしみこんだ味噌味が旨い

3種類のダシのおでん鍋を食べ比べ『おでん割烹 稲垣』

京都出身の店主が他の店と違いを出そうと、関東風・関西風・名古屋風の3種類のおでんを提供しているのが『おでん割烹 稲垣』だ。

特等席はおでん鍋の目の前のカウンター席。ここからおでんをオーダーしよう。あっさり関西風からスタートするかと思いきや、ツウの食べ方は名古屋風からなのだとか。

鰹節と昆布を使って出汁をとり、名古屋風は味噌で仕上げ。ほろほろに柔らかく煮込まれた牛筋は必食だ。

大根や焼き豆腐、じゃがいもなど具材にしっかりと染み込んだ味噌味がたまらない!

関西風の塩味。透き通るお出汁が優しく染みる

関西風は塩味。名古屋風味噌味のガツンとした味から一転、優しい出汁の味が口の中に広がる。

それぞれの味で使う具材を変えていて、塩味だったらロールキャベツは外せない。

関東風の醤油味。つぶ貝、こんにゃく、ちくわぶ、大根、たまご

日本全国からお客が来るという同店、どの地方から来ても好みのおでんが楽しめるとあって人気だ。

味噌、塩、醤油、それぞれの味にあった具材の組み合わせを味わっていただきたい。

裸電球も灯る屋台。テーブルもあるが、湯気も感じられる屋台回りがやはり人気。あるご常連は「ちょうど角になる、この席が一番」ときっぱり

屋台の雰囲気がおでんをより旨くする『ほろばしゃ』

ビルの3階に屋台という驚きのシチュエーションでおでんが楽しめる店が新橋に存在するのをご存じだろうか?『ほろばしゃ』は、現店主の祖父が半世紀以上も前に屋台で始めたおでん屋だ。

諸々の事情から80年代にビルに入ったが、風情を残して欲しいという常連客からの要望から、店内に屋台を再現してしまったという。

醤油不使用の澄んだ出汁は「創業時から変えていないつもり」とのことで、ひとつひとつのタネも巨大。創業以来守り続ける出汁が十分にしみたおでんは地酒や地焼酎とよく合う。

手前から、げそ巻、つぶ貝、しらたき、すじ(魚) ※時期などによって、メニューの変動あり

練り物が多めだから出汁にも良い味が出る

具材の内容は時期により変動する

上品な出し汁が染み込む『おでん割烹 ひで』

昭和51年創業以来、花街として栄えた渋谷円山町で愛されて続けている『おでん割烹 ひで』。

野菜なら、蕗や蕪、大根といった、旬の滋味溢れる各種があり、ロールキャベツやがんもどき、つみれなど、個性的で手の込んだ自家製も少なからず。およそ60~80種のおでんがそろう。

鍋の中は区画ごとに美しく整理され、お玉で出汁を回しかけ各々に味がよく行き渡るよう、時折、菜箸で上下を返す。

酒とほんの少し薄口も使い、鰹が香る上品な味だ。

予約は基本的に座敷のみ受付。5室あり、刺身や焼物なども供されるコースが主体。この場合のおでんは鉄鍋に各種を盛り込んだスタイルで提供

日々の塩梅を利き分けながら、毎週出汁を入れ替える丁寧な作業。練物は味を出し、大根などは味を吸う。

熱々のおでんが旨いのはいつの世も同じ。幸せを実感する。

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