日々、新しいショップやレストランがオープンし、アップデートを繰り返す街・東京。
東京で、そのすべてを楽しみつくそうとする女を、時として人は「ミーハー女」と呼ぶ。
PR会社に勤務するミハル(27歳)も、最新のものをこよなく愛する「ミーハー女」である。
ただミハルの場合は、恋愛においてもミーハーであり、それが人生を少しだけハードモードにしていたのだ。
◆これまでのあらすじ
ミハルは食事会で大学時代の友人・直樹と久しぶりに出会う。直樹から映画デートの誘いを受け、当日映画館に向かうも、映画が始まる直前に仕事で映画に行けないとの連絡が入りドタキャンされたのだった。
息を大きく吸い込むと、金木犀の甘い香りが鼻の奥に広がった。
雲ひとつない、晴れた空に、ひんやりと肌を撫でる風。
のんびりするには最高の天気だ、と満足げに笑みを浮かべながら、ミハルは信号待ちの最中、買ったばかりのキャスケットを被り直した。
◆
食事会で大学ぶりに......
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この記事へのコメント
そんなやつの考えに対してその気持ち分かる、とか共感するのも謎(笑)
こんなやつ即効でブロックだし、ラインきても削除か同じように直前ドタキャンしてやるかな。
そんなやつに同調してる女も女だし、話が薄っぺらくてついていけない。
なんだろ、スカスカな感じ