ミーハー女 Vol.5

男女の友情は27歳まで?男友達からの誘いが、突然来なくなるワケ

日々、新しいショップやレストランがオープンし、アップデートを繰り返す街・東京。

東京で、そのすべてを楽しみつくそうとする女を、時として人は「ミーハー女」と呼ぶ。

PR会社に勤務するミハル(27歳)も、最新のものをこよなく愛する「ミーハー女」である。

ただミハルの場合は、恋愛においてもミーハーであり、それが人生を少しだけハードモードにしていたのだ。

◆これまでのあらすじ

ミハルは食事会で大学時代の友人・直樹と久しぶりに出会う。直樹から映画デートの誘いを受け、当日映画館に向かうも、映画が始まる直前に仕事で映画に行けないとの連絡が入りドタキャンされたのだった。


息を大きく吸い込むと、金木犀の甘い香りが鼻の奥に広がった。

雲ひとつない、晴れた空に、ひんやりと肌を撫でる風。

のんびりするには最高の天気だ、と満足げに笑みを浮かべながら、ミハルは信号待ちの最中、買ったばかりのキャスケットを被り直した。



食事会で大学ぶりに再会した商社マン・直樹。卒業以来ほとんど連絡を取っていなかった直樹から、ある日、思い出したかのように来た食事会の誘いは、彼氏を求めていたミハルにとって大チャンスだった。

だからこそ、その後の直樹のドタキャンは許しがたい出来事となった。

ーなんなの、あいつ。

ミハルは苛立つ気持ちを抑えきれず、直樹からの「また遊ぼう」という連絡に返事をせずにいた。

そこから1ヶ月後の金曜日。ミハルが残業をしていると、デスクに置いていたスマホの画面が光る。

ーげんき?ー

通知画面に表示された直樹からの連絡に戸惑いながら、一方でミハルは心臓の高鳴りを感じていた。

ー元気だよ〜!直樹くんは?ー

ミハルが送ったと同時に既読がつき、またすぐに直樹から返事が届く。

ー秋だし外でのんびりしようよ〜ー

自分とのデートをドタキャンしておきながら、謝罪の一言どころか、何事もなかったかのように接してくる直樹。不快感を抑えられずミハルは、しばらく放置してやろうとスマホをひっくり返し、パソコンに向かい直そうとする。だが、どうしてもそわそわしてしまう。

そして気がつけばミハルはスマホに手を伸ばして返事をしていた。

ーあ!ずっと行きたかったところがあるの、行こう!ー

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