わたし、9時に出社します。 Vol.5

「彼氏がいても、同時並行は当たり前」23歳女が耳を疑った、アラサー女子の恋愛観とは

2019年。

「令和」という新しい時代を迎えたが、これまでの慣習や価値観がアップデートされる訳ではない。

このお話は、令和を迎えた今年に保険会社に総合職として入社した、桜田楓の『社会人観察日記』。

1996年生まれ、「Z世代」の彼女が経験する、様々な価値観を持った世代との出会いとは…?

◆これまでのあらすじ

これまでに楓は、忘年会の余興に1か月かける体育会系社員など、さまざまな年代の価値観の人に出会ってきた。

さて今週、楓が出会う社会人とは…?


―もうすぐ、仕事初めかぁ…。

年末年始、楓は有給休暇をとり、富山の実家に帰省していた。

東京に戻る日の前日、楓は母と祖母が作ってくれたぶり大根や、「せきの屋」のます寿司を食べながら、家族で談笑していた。

「楓はすごいねぇ。東京で働いているなんて。家族の誇りよぉ。」

今年70歳になる祖母は、いつも大げさに楓のことを褒めてくれる。

「後は、楓がいい人を見つけてくれるだけだね。」

しみじみと呟く祖母に対して、楓の母が、「おばあちゃんったら」と笑っている。

祖母からこのようなことを言われたのは、初めてである。去年までは大学生だったから、学生生活や一人暮らしのことなど、たわいもない話しかしてこなかった。

キャリアや結婚、出産といったライフプランはずっと先の事だと思っていた楓だったが、こうして他人から言われると、急に自分事化される。

大学生から付き合っている湊のことは大好きだし、彼も結婚を考えてくれている空気は感じていた。

―3年目くらいで、仕事が落ち着いたタイミングで結婚できればな…。

大学時代から付き合い、社会人になっても関係が上手く続いている先輩達は、新卒入社後3年目に訪れるジョブローテンション後に婚約・結婚をしていた。

このまま順調にいけば、楓もそのくらいのタイミングで彼と結婚したいと思っていた。

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