妥協婚 Vol.4

「夫に触れられたの、いつだっけ・・・?」朝まで帰ってこない男を待つ、妻の悲鳴

必死の婚活で手に入れた、高年収の夫


結婚前は、丸の内にある大企業で一般職として働いていた麻里子さん。

食事会の誘いも多く、周囲の女性たちも大半が、麻里子さんと同じように若くして婚活に精を出していた。

「同期の中には、25歳とかで早々に結婚していく子もいました。そして若いうちに結婚していった子は、総じて相手が裕福な人ばかり。一方で先輩たちは婚活に苦労しているのを間近で見ていたので、私も若さが武器にできるうちに良い男性と結婚したいと、必死でしたね」

とにかく“良い男性がいそう”な場には積極的に顔を出し、連日食事会へ繰り出す日々。

そんな中で会ったのが、和人さんだった。

「地味で大人しそうな人、という第一印象だったのですが、話してみると頭が非常にキレる人でした」

最初は彼にあまり興味はなかったものの、和人さんの仕事の話や周囲の人からどれほど彼が有能かという話を聞いているうちに、麻里子さんの中でスイッチが入った。

「この人と結婚したら、年収3,000万以上の暮らしは確定だな、と。そこから私も本気モードになり、一気にたたみかけました」


美人で、スタイルも良い麻里子さん。

そんな美女から猛プッシュされ、嫌な男はいない。和人さんと麻里子さんの交際がスタートするまで、そう時間はかからなかった。

「でも、交際してから結婚するまでは結構時間がかかりました・・・」

当時28歳で、仕事が猛烈に忙しかった和人さんには結婚願望がなかったのだ。

しかし麻里子さんは諦めずに“高年収の男性と結婚する”というゴールへ向かってひたすら突っ走った。

「最後は半ば強引に、婚姻届に判を押させました(笑)挙式はずっと憧れていた、ハワイの『ハレクラニホテル』で、指輪もクオリティーの高い1.2カラットの物を貰い。全てが私の理想通りで、これでずっと抱えていた一般家庭出身というコンプレックスから解放される、と思ったんです」

実際に、結婚してから麻里子さんの生活は一変した。

元々蒲田の家賃10万の所に住んでいたが、一気に赤坂のタワーマンションへとレベルアップ。タクシー代を計算しながら終電を気にして飲んでいたのも、結婚後は基本的にタクシー移動に。

買い物だって、自分で稼いだお金は全て自分で自由に使え、エステなどの美容にもお金がかけられる。

女友達との豪勢なランチも、SNSに載せると羨ましがられるようなアフタヌーンティーも、躊躇なく行ける。

しかし、今の麻里子さんはそれだけでは満たせぬ心の穴がある。


「最近、夫の帰りが遅くて・・・先日なんて、ずっと起きて彼を待っていたのですが、結局帰ってきたのは朝方でした」

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