−“女”の幸せとは、結婚し、子どもを産み育てることである。
そんな固定概念は、とうの昔に薄れ始めた。
女たちは社会進出によって力をつけ、経済的にも精神的にも、男に頼らなくてもいい人生を送れるようになったのだ。
しかし人生の選択肢が増えるのは、果たして幸せなことだろうか。
この連載では様々な女たちの、その選択の“結果”をご紹介する。
前回は年下男と結婚し、金より愛をとった咲子を紹介した。今回は、「子どもはいらない」と話す世帯年収2,000万超のDINKS妻・加奈(38歳)のお話。
「今、私は38歳なのですが…ようやく、本当にようやくです。“子どもは?”なんて、デリカシーのない質問をされずに済むようになったのは」
加奈はそう言って、過去の嫌な記憶を思い出したのか、眉間に軽くしわを寄せた。
時刻はまもなく21時になろうとしている。
彼女の会社は有......
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