2019.09.14
東京男子図鑑 Vol.1お嬢様という人種は、なぜ揃いも揃って美人なのでしょうか。
やはり良い血筋であったり、金を稼ぐ力のある両親の遺伝子を受け継いでいるからでしょうか。とにかく内部生のお嬢様たちは、僕の目にひたすら眩しく映りました。
しかしながら僕自身が、彼女たちの目に留まることはありません。おそらくお嬢様たちは、僕の存在にすら気がついていなかったはず。というのも、彼女たちは外部生のことを、そもそも同じ慶應生とすら思っていないのです。
これは後になって知った話ですが、内部の女の子たちは、高校生のうちから“いかにステータスのある男と付き合うか”を競っているそうです。
…17歳やそこらの女の子がですよ?
聞いた話によれば、高校時代、内部生同士でお花見をしたりする機会があるらしく、そうすると女子の母親たちが一斉に色めき立つそう。
娘と一緒になって花見弁当をこしらえ、とても高校生が作ったとは思えぬクオリティの重箱を娘に持たせるらしい。
「○○家のご子息がいらっしゃるんでしょ!?気合い入れなくちゃ!」
そんな風に家族ぐるみで洗脳されて育ってきているのだと知った後は、彼女たちが僕なんかを相手にしないのも仕方がないと諦めもつきました。
しかし自分のことを棚に上げてアレですが、はっきり言って僕と同じように片田舎から受験で入ってきた女の子には、どうも興味を持てないんです。
恋愛ってある種、無い物ねだり的な部分もありますから仕方ないことです。
そんなわけで、学内における最下層の“外部生”である僕は、夢のキャンパスラブとは無縁の日々を過ごしていました。
ところがある日、ついに“慶應ボーイ”ブランドを発揮できる場所を見つけたのです。
女子大生の栄華と、男子学生の悲哀
それは大学2年の、冬休みでした。
仲良くしていた同級生から、某女子大との食事会に誘われたのです。
なるほど、その手があったか…!
なぜもっと早く気づかなかったのか。そうです、学内では通用しなくとも、女子大の女なら早慶の男に目を輝かせるはず。
たとえ外部生だろうが、女子大の女の子が相手なら“慶應ボーイ”の力を大いに発揮できるに違いない。
その読みは大当たりで、僕はその冬、何度目かの食事会で出会った21歳の女子大生・花純と付き合い始めました。1歳ですが、年上の彼女です。
正直に言えば、同じ慶應の女の子と比べると頭の回転は物足りなかった。しかし当時は可愛ければなんでも良かったというのが本音です。
ふわふわのファーがついた真っ白のコートの下は真冬だというのにノースリーブ。ミニスカートの中はもちろん生足で、ついチラチラ覗く腿に目がいきます。
花純は、男心をくすぐるポイントを絶妙に押さえた子でした。
そして彼女にとっても“慶應ボーイの彼氏”はそれなりに自慢だったはず。
記念日には、新宿高層ビル最上階のレストランを予約したりして張り切りました。
花純も「わぁ!綺麗だね」なんて、目をキラキラさせて喜んでくれていたんです。
親が借りてくれた日吉のアパートに彼女が初めてお泊まりした夜も、初々しい反応を見せてくれました。…だから僕は、すっかり騙されてしまったんですよね。
そう、当時僕はまだ知らなかったんです。
「女子大生」というのが、“慶應ボーイ”なんかとは比較にならぬほどのブランド力を持っていることに。
慶應卒として、ほんと悲しい。。。
にしても、浦安は田舎じゃないなぁ…新浦安は郊外って感じだけど、浦安は都内みたいだよ。
土地の下見してんのかな。
他の人も書いてたけど、浦安在住なら日吉まで通えるよ。一人暮らしさせてもらえて、ご実家余裕ありますよね。
あと、上京して大学から慶應通う子は、首都圏に住む子以上にものすごくお金...続きを見る持ちの子が多く、男女共おしゃれで洗練されてますよ。スマートな人が多く、大学から慶應組でも受験勉強頑張ってきて自信もありコントロールもできる子たちが多いから、こんなにあからさまに卑屈な奴、見たことないなぁ…
内部生も、その境遇を自慢してマウンティングしてくるような子、1人も会わなかったです。。
【東京男子図鑑】の記事一覧
2019.11.16
Vol.11
エリート人生からの転落…。再起を誓う男が40代で立ち上げた、新たなビジネスとは
2019.11.15
Vol.10
東京で”何者か”になろうと奮闘する男の、行き着く先は?明日で最終話!「東京男子図鑑」総集編
2019.11.09
Vol.9
“億男”になるはずがまさかの無職に…。慶應卒のエリートが、40歳でどん底に転落した理由
2019.11.02
Vol.8
「私のこと覚えてる?」元カノからのLINEを、既読スルーした男の心理
2019.10.26
Vol.7
「今に見てろよ」。エリート商社マンの肩書きを捨てた男に向けられた、女たちの露骨な冷笑
2019.10.19
Vol.6
年収200万ダウン。慶應卒のエリート商社マンが、金と肩書きを捨てて飛び込んだ新天地
2019.10.12
Vol.5
「年収3,000万以下とは結婚しない」エリート商社マンのプロポーズを断った美女の素性
2019.10.05
Vol.4
「丸の内OLなら簡単に落とせる」ついに訪れたモテ期。28歳で逆転する、男女の市場価値
2019.09.28
Vol.3
若手商社マンを襲った絶望。背伸びした記念日デートで、彼女に言われた屈辱のセリフとは
2019.09.21
Vol.2
「どうしても勝てない…」慶應卒のエリート商社マンが、唯一コンプレックスを抱く相手
おすすめ記事
2016.08.01
神楽坂の男
神楽坂の男:好きになる女性のタイプも変わったワイン好き男子、神楽坂での心境の変化
- PR
2024.11.20
銀座で女性と過ごす夜。アイリッシュウイスキーが引き寄せた、2人だけの密やかな高揚とは
2017.11.12
アモーレの反乱
アモーレの反乱:「僕の金が必要なくなったのか?」年下妻に捨てられ、夫の本音が爆発
2021.11.16
シアワセの最適解~世帯年収3,600万の夫婦~
『福翁自伝』を読んでお受験 or 年間400万払ってインター?無謀な選択肢に戸惑う妻
- PR
2024.11.18
総勢100名に当たる!西友&東急ストアで「スプリングバレー」を買って東カレ厳選グルメをもらおう!
- PR
2024.11.21
クリスマスは絶景を望むホテルデートへ!彼女がワッと喜ぶ、とっておきの夜を丸の内で過ごすなら…
2020.05.18
あなたに会える、その日まで
「まさか、こんなものが送られてくるなんて…」”初孫フィーバー”の母からの驚きの贈り物
2020.02.19
婚活ひとり飯
婚活ひとり飯:浮気相手は、10歳年下の女…。結婚が絶望的になった独身女の「涙のラザニア」
2016.08.31
フリーアナウンサーの闇
フリーアナウンサーの闇:引きずり落とす敵は身内にいる。女子アナというタイトルを潔く捨てた本当の理由
2016.10.11
慶應内格差
慶應内格差:エリート街道を歩むメガバンカー、どんなに背伸びしても所詮外部生?!
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"
この記事へのコメント