いつの頃からか、「婚活してるの?」とすら聞かれなくなった。
幸せになりたいと願う気持ちは、何歳になっても変わらないのにー。
35歳を過ぎてから「独身」がコンプレックスとなっていく女。婚活歴15年の山崎真理子も、まさにそういう女だった。
顔は悪くない、性格は難なし、仕事は順調。結婚願望は今もある。
―40歳になったって、恋愛も結婚も仕事も、諦めたくない。
これは、年齢を重ねるにつれて“幸せになること”を諦めかけていた女が奮起し、幸せ探しを再スタートする物語である。
大手飲料メーカーでPRの仕事をする真理子は、後輩の心ない一言で撃沈し、それをバネに幸せを必ず掴むという決意をした。気がつけば、年下の上司・黒田に少しずつ惹かれ始める。
真理子は、一人旅でやってきたニューヨークで宏人と出会い、急速に距離を縮め、ついには最終日にプロポーズされた。そして、そのプロポーズを前向きに考えると決意した。
真理子がニューヨーク一人旅から戻って、あっという間に1か月が過ぎた。
宏人とは、あれから緩やかなペースで連絡を取り合っていたが、今日は出張で日本にやってきている彼と、1か月ぶりに会うことになっている。
―プロポーズされて以来会うと思うと、どんな顔をして会えばいいのか…
......
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この記事へのコメント
特に女性は、カラダを受け入れられてからが深いところの絆のスタートだと思うんだけど。
やれ、トキメキだ。貞操だと騒ぐ女性いるけど、むしろそこを感じた経験ないのかしら。