いつの頃からか、「婚活してるの?」とすら聞かれなくなった。
幸せになりたいと願う気持ちは、何歳になっても変わらないのにー。
35歳を過ぎてから「独身」がコンプレックスとなっていく女。婚活歴15年の山崎真理子も、まさにそういう女だった。
顔は悪くない、性格は難なし、仕事は順調。結婚願望は今もある。
―40歳になったって、恋愛も結婚も仕事も、諦めたくない。
これは、年齢を重ねるにつれて“幸せになること”を諦めかけていた女が奮起し、幸せ探しを再スタートする物語である。
大手飲料メーカーでPRの仕事をする真理子は、後輩の心ない一言で撃沈し、それをバネに幸せを必ず掴むという決意をした。気がつけば、年下の上司・黒田に少しずつ惹かれ始める。
夏休みを利用してニューヨークに一人旅にきた真理子は、現地で出会った宏人に突然キスをされてしまう。
朝8時のセントラルパーク。
ニューヨークに来てからは、ここで一日の始まりを迎え、散歩することが、真理子の日課になっていた。
そして、東京は21時。日本にいる黒田にLINEすることも、気付けば日課になっている。
『お疲れ様です!昨日は、黒田さんお勧めのイタリアンに行っ......
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この記事へのコメント
今まで散々こじらせて、自分に変なブレーキかけまくって恋愛下手になっちゃってたの自覚あるようだし、ありのままの自分になれた時に好きって言ってくれる存在は大事です