パスタじゃなくってスパゲティ!エリートを虜にした青山で出合った懐かしき味とは?

スパゲティ、ハンバーグ、オムライス…。お袋の味ともまた異なる、幼き頃の洋食の味。

DNAレベルで欲するその味わいはどんなに大人になっても、決して抗えない。

ここでは、スパゲティを食べて思わず童心に返ってしまったエリートサラリーマンの物語を紹介する。

同僚と分かり合えた気がした懐かしのスパゲティ

看板を前に、同時に足が止まった。まだデスクを並べて間もないし、自分的には心を開いたつもりもない。なのにどうして。

違うチームから異動してきた同僚は、帰国子女特有のおおらかさで、年下だというのに、やけにフラットに接してくる。実力は社内でも折紙付き。

でもだからこそ、ライバルとして意識してしまう。きっとそれは向こうも同じなはず。

ついさっき訪れた青山のクライアント先でのプレゼンで、それは端々に感じたからだ。仲良くなれるのか、なれないのか。まだわからない。

「パスタではなくスパゲティ、大好きなんですよね〜。久しぶりだから、嬉しいなぁ」

その言葉に深く同意したのは事実。ランチのタイミングを逃しただけに、通し営業でやっている店ほどありがたいものはない。

ふらりと入ってみたけれど、どこか懐かしさを覚える温かみのある店内の雰囲気に、構えていた心がほぐれていくのを感じた。

悩もうと思えば、いくらでも悩めるほど、心惹かれるメニューは無数にあった。

50種類以上にも及ぶ生パスタのラインナップは、しょう油バター、たらこベースなど、目移り必至


でもお互い、DNAに導かれるように一瞬で決まった。俺は「ミートソース」で、彼は「タラコとウニとイカ」。

「そっちいきましたか!いや、ミートソースと悩みました、正直」と同僚は言ったが、実は自分もタラコ系と迷っていた。

そう素直に伝えると、「マジで!?やっぱりスパゲティはこの2択ですよね〜」と無邪気に笑う。

だが、皿がテーブルに運ばれるやいなや、同時にスイッチが入った。

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