立場逆転 Vol.3

独身女が子持ち主婦のSNSから感じる、上から目線のメッセージとは

やりがいのある仕事でキャリアを重ね、華やかな独身ライフを満喫する女。

早々に結婚し専業主婦となったものの、ひたすら子どもの世話に追われている女。

女として本当に幸せなのは、どっちだと思う−?

独身キャリア・工藤千明と、専業主婦・沢田美緒。

二人はかつて同じ高校の同級生だった。しかし卒業後15年が経ち、千明と美緒の人生は180度違うものとなっている。

そんな対照的な選択をした二人が、同窓会で再会。かつて学校一のモテ女だったはずの美緒が所帯染みた主婦になっていたことに驚きを隠せない千明。

しかし千明は千明で、別の悩みを抱えているのだった。


金沢で同窓会があった翌週の、フライデーナイト。

私は六本木にいて、迷いのない足取りでエスコートしてくれる男の背中をうっとりとした気持ちで眺めていた。

−360度、完璧だわ。

『鮨十』で食事を済ませた後、「もう少し飲むでしょ?」と誘われグランドハイアットへ。男は私を『マデュロ』 へ誘うと、馴染みの様子でスタッフとアイコンタクトをした。

彼…宇野正彦は、私が今いちばん素敵だと思っている男だ。

出会いは、つい1ヶ月ほど前のこと。

結婚ラッシュもしばし落ち着いた33歳。久しぶりにお呼ばれした同期の結婚式で、新郎側代表のスピーチをしていたのが彼だった。

新郎と同様、小学校から名門私立に通っていたという彼は現在、日本とニューヨークで弁護士資格を所有し、国際弁護士として活躍しているという。

まさに、絵に描いたようなエリート。

甘い顔立ち、スマートな振る舞い、知性を感じる話し方。そのすべてに惚れ惚れした私は、隣に座る同期に「ねね、かなりタイプ」などと思わず零したくらいだ。

披露宴の最中も、私はつい、チラチラと視線を送ってしまう。

いやに目が合う気がした…のは、実際、私の自惚れではなかったらしい。その後の二次会で、思いがけず彼の方から声をかけてくれたのだ。

「もしよかったら、今度ぜひ食事でも」

そんな風に名刺を渡された時には、まるで10代の頃のようにときめいた。

しかしながら初デートとなったこの夜…私は宇野が発したセリフに、大いに落胆させられてしまうのだった。

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