オトナの恋愛塾~解説編~ Vol.62

結婚願望がなかった男に、交際たった3ヶ月で“彼女と結婚したい!”と思わせたキッカケ

解説1:何かがキッカケで、変わることもある。


英玲奈との初デートの店は、女性が喜ぶ『erba da nakahigashi』にした。案の定、彼女はとても喜んでくれていたようだ。

そして話は、お互いの恋愛の話になった。

「英玲奈ちゃんは、どのくらい彼氏いないの?」
「半年くらいですかねぇ。拓海さんは?」
「僕は3ヶ月前くらいかな」
「聞いてもいいならば・・・どうして、別れちゃったんですか?」

理由は、明確だった。その子と、結婚生活を共にしているイメージが描けなかったのだ。

好きで付き合っていたし、嫌いだったら3年間も交際しない。けれども微妙な価値観の差や、子供が好きか嫌いかなどの観点が、どうにも合わなかった。

「うん、良い子だったし好きだったんだけど・・・向こうが、すごく結婚願望の強い子で」

そう言いながら、サイフォン式に出される「ミネストローネ」を見つめる。


「え、結婚願望の強い子はダメなんですか?」

綺麗に抽出されたスープを見つめていたら、隣に座る英玲奈から、明らかに落胆している声が聞こえてきた。

だけど、ここで下手に期待をさせても悪いので、僕はハッキリと、正直に気持ちを伝えた。

「ダメではないんだけど・・・僕の方に、結婚願望があまりないんだよね。英玲奈ちゃんは?結婚願望とかあるの?」
「はは、どうですかね〜。“いつかは!”と思っているんですけど、なかなかねぇ」

多分、“なんだよコイツ”と思われているんだろうなぁと思いながらも、一生懸命顔に出さないようにしてくれているのが伝わってきて、僕は段々と英玲奈が愛おしく思えてきた。

「ちなみに英玲奈ちゃんは、前の彼とはどれくらい付き合っていたの?」
「私は1年半くらいですかね。拓海さんは?」
「僕は丸3年」

そんな会話をしていた初デートだが、一緒にいて居心地が良かった。肩肘張らずに話せるし、英玲奈と一緒にいると心が安らぐ。

それで僕はデートの最後に、思い切って自分から思いを伝えてみたのだ。

「僕さ、英玲奈ちゃんのこと、最初に会った時からいいなって思ってたんだけど。付き合わない?」
「も、もちろんです・・・!!」

しかし、この時点で僕に結婚する意思があったかと問われれば、答えはNOだ。

それなのに、どうして気が変わったか?

それは、ちょうど3ヶ月目に、とある出来事があったからだ。

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