“夫婦”
それは、病めるときも健やかなるときも…死が二人を分かつまで、愛し合うと神に誓った男女。
かつては永遠の愛を誓ったはずなのに、別れを選んだ瞬間、最も遠い存在になる。
10年前に離婚した園山美月(35)は、過去を振り切るように、仕事に没頭していた。
もう2度とあの人に会う事はないと、思っていたのに―
念願だったモデルプロダクションを立ち上げ、長年の夢をようやく掴みかけていた美月は、元夫・裕一郎との思わぬ再会に、辛い過去を思い出し苦しんでいた。
“元夫の子供”である小春を一流モデルに育てる決意をした矢先、裕一郎を美月から奪った憎き相手・小春の母親が東京の事務所に乗り込んでくる。
ピンチを救ったのは、出資者である高岡だった。
「小春のお母さん、きれいなひとだったよ。美月と同世代だよな。“the商社マンの奥様”オーラがみなぎってた」
美月を乗せ、新車のマセラティを運転する高岡は、やけに上機嫌だった。
高岡は臆面もなく美月の前で優香子を称え、「とても中学生の娘がいるようには見えない」と感心していた......
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この記事へのコメント
がんばれ!!美月!!
みずみずしい手も良いけど自分で這い上がって掴み取ったその社長の腕っぷしの方が自信と魅力に溢れてて素敵です。
その動揺を使って黙らせたれー!
ついでに過去の遺恨にも鉄槌を!