“夫婦”
それは、病めるときも健やかなるときも…死が二人を分かつまで、愛し合うと神に誓った男女。
かつては永遠の愛を誓ったはずなのに、別れを選んだ瞬間、最も遠い存在になる。
10年前に離婚した園山美月(35)は、過去を振り切るように、仕事に没頭していた。
もう2度とあの人に会う事はないと、思っていたのに―
念願だったモデルプロダクションを立ち上げ、長年の夢をようやく掴みかけていたそのとき。契約にやって来た子役出身のモデル小春とともに現れたのは、10年前に離婚した元夫だった…。
美月の人生を狂わせた、男の存在
―こんな形で再会することになるなんて…。
自分の元夫が、契約にやってきたモデルの父親だという現実を、美月はなかなか受け入れられずに、茫然と立ちつくすしかなかった。
「小春。この事務所と契約は出来ない」
「どうしてそんなこと言うのパパ!?」
「とにかくダメだ、帰......
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この記事へのコメント
駐妻は駐妻らしく、夫の帰りを静かに待つのが正解だったのなら、それは価値観が違ったとしか言いようがない。
太陽のような美月には、月のように陰から暖かく見守ってくれる人がいいね。
男女逆で言えば、出産の時に「大事な接待があるんだ。これを失敗したら大事な取引がなくなるかもしれない」なんて言われたら、大きな遺恨が残るでしょ。
バリキャリを傘に自己中してる人には、そこのところ考えて欲しい。