オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.53

3ヶ月も焦らされたのに...。ようやく女を家に呼んだ途端に、男がアッサリ拒否された理由とは

宿題2:3ヶ月間も大事にしていたのに、どうして家へ招いた瞬間にフラれた?


そこから何度かデートは続き、約3ヶ月が経った頃。ついに、彼女が僕の家へ来ることになった。

とはいえまだ交際していないので、家に来た時にきちんと思いを伝えようと思っていた。案外、こういうところに関しては生真面目なのだ。

「へぇ〜健二郎さんの家、想像通りだなぁ」

家の中をキョロキョロと見渡し、楽しそうに色々と見ている美香。棚にタイトル順に並べてある本や、普段ほとんど使っていないために綺麗なままのキッチンを見て驚いている。

「キッチン広いし、綺麗だね〜」
「あぁ、台所は朝のジュース作る以外ほとんど使っていないからね」
「男の人なのに、生活臭が全然ない部屋だね!ハウスキーパーの人とか入れているの?」
「いや、入れていないよ」

そんな会話より、僕は本題に入りたい。とりあえず“お酒はもういい”という美香に合わせ、僕はコーヒーを淹れた。


「あのさ、家に来てから言うのもなんだけど・・・美香ちゃん、今後どうするかとか、考えてる?」

コーヒーを飲んで少し酔いが覚めて来た美香は、驚いたような顔をしてこちらを見つめている。

そして小さくため息をつき、こう言ったのだ。

「そうだよね、私もそろそろこの関係にちゃんと答えを出さないといけないなぁとは思っていたんだけれど・・・」

僕は思わず背筋を正す。しかし、美香からは僕の想像とは真逆の答えが返ってきたのだ。

「ごめんなさい。健二郎さんのことは好きなんだけど、付き合っても上手くやっていける自信がなくて・・・」

ムードを高めるためにかけたはずのBGMが、虚しく流れている。好き“だけど”、ってどういう意味だ!?

「何で?僕、何かした?」

「健二郎さんは何も悪くないの。ただ、私の気持ちの問題というか、 ちょっと違ったというか・・・ごめんね。しかもお邪魔しておきながらなんだけど、帰るね。コーヒーご馳走様でした。って、コーヒーカップこのままでも大丈夫?」

「え、あ、うん。洗うから大丈夫だよ」

呆然としていると、すぐに美香は立ち上がり去って行ってしまった。

僕はテーブルの上に虚しく残された2つのカップを見つめながら、どうしてダメだったのか、断られた理由を一生懸命考えていた。


▶NEXT:5月5日 日曜更新予定
美香が気になった、健二郎のとある“癖”とは?

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