とろける焼鳥の魅力を堪能『YAKITORI 田崎』
『YAKITORI 田崎』は2013年オープン以来、訪れる人をその美味しさで感動させ続けている。まず、同店で焼き鳥を味わう時に心得ておきたいのが「串は出てきた瞬間に食べること」だ。
レアな焼き加減で提供される「レバー」や「ささみ」はもちろん、全ての串がとても繊細な火入れが施されている。そのため、出てきた瞬間が一番旨いのだ!
会話に夢中になって、食べ頃を逃してしまってはもったいない。ぜひ、これは覚えておいて欲しい。
3,500円コースの最初の3品は同店でも人気の串が続く。
まずは「ささみ」。続いて「レバー」、そして「だんご」だ。この3品が同店の焼き鳥を「とろける」とまで言わしめている絶品串である。
テーブルの上にセットされた2本の文鎮の上に置かれた瞬間から、肉からジュワッと肉汁が溢れてくるので、即口に運んで欲しい。頬張ればスーッと口のなかでとろけていく。
コース序盤にもかかわらず、すでにノックアウトされそうなほどの美味しさである。
串の美味しさに感動しつつ、日本酒を楽しんでいると運ばれてくるのが「キャベツのさっぱり和え」。こちらは箸休めの一品として提供されているのだが、まったく箸が止まることはない。
ささみとキャベツとシソをシンプルな味付けで和えただけと、店長の後藤さんは言うが、3本串を食べた後の口に優しくマッチ。コース全体をみて考え抜かれた計算を感じられる。
続いては串に戻り「ぎんなん」、「ねぎ巻」が運ばれてくる。
「ぎんなん」は、大粒の愛知県祖父江産を厳選して提供。あえて薄皮ごと焼き上げているのも特徴で、もっちりとした実の食感とともにパリッと香ばしい皮の食感を楽しめる。
「ねぎ巻」も同店の名物のひとつ。せせりで千住葱を巻いて焼き上げ、タレで味わう逸品。加熱することで白身の甘みがトロッととろける千住葱の美味しさと、ジューシーな食感を堪能できる。
日本酒も進み、ほろ酔い気分になってきた頃には、コースも終盤戦。香の物で一息ついたあとには「砂肝」、「もも肉の西京焼き」が登場する。
「砂肝」はズリカベと呼ばれる部位、さらに皮全体もを手間暇かけて丁寧に取り除くことで、他にはなく柔らかく仕上げられた一品。「砂肝」=「ちょっと固い」のイメージを覆してくれるだろう。
そして締めくくりには、鶏肉の出汁がたっぷりの「黄金スープ」が登場。これがコースのラストを飾るのにふさわしいスープなのだ。
丸鶏を弱火で数時間煮込み丁寧に作られた透きとおった汁は、あっさりしていながらも深い味わいで、おかわりしたくなるほどだ。
仕事帰りにふらっと立ち寄るのもよし、週末ガッツリ極上焼き鳥を堪能するもよし。
使い勝手の良さも魅力の『YAKITORI 田崎』で、とろける焼き鳥を味わってみてはいかがだろう?
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