
創業41年。昨年の東京カレンダービストロ特集でも巻頭を飾ったが、原点に立ち戻る今企画でもやはり欠かせない存在だ。「オープン当初、フランスの味をそのまま持って来た『シテ』をもう一度」と名物オーナーの関根氏の思いも新たに、今年2月から「最後のパートナー」大竹シェフを迎えた。
「俺が思うビストロは、シャルキュトリやパン、なんだって自分のところで作るのがやり方」と氏が語る通り、こちらのカスレは、豚のソーセージ、羊の腸を使ったメルゲーズソーセージに鴨のコンフィは自家製、花豆と白いんげん豆の2種を水だけでなく出汁で煮る。
「本物の味」のために、「しちめんどくさいことをきちんとやり続ける」。これが『シテ』の使命であり、ビストロの本流なのである。