2018.10.31
ホテルとバスルームと Vol.3
「ホテルとバスルームと」。この連載では、日本各地の素晴らしいホテルと、そのバスルームへのこだわりを紹介していく。
第3回は、2016年7月にオープンした『ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町』を取り上げる。日本人にとって“プリンス”といえば、ファミリー向けやトラディショナルなイメージが強かったのだが、このホテルはこれまでのイメージを覆したのだ。
日本のブランドながら、海外のラグジュアリーホテルに匹敵するコンセプトやデザインが大きな話題となった。斬新かつ、世界の潮流を捉えたような最新鋭のホテル、その一部始終を見ていこう。
■待ち受けるのは地上約180mでの、想像を超えたアートと浮遊体験
ホテルが建つのは地下鉄の永田町駅直通の紀尾井町。長年“赤プリ”と呼ばれ親しまれてきた老舗ホテルの跡地である。周辺には一流企業や日本の政財界の拠点が多く、落ち着いた雰囲気が漂い、品格のある地として知られている。
また、長閑にボート遊びもできるお堀をすぐ隣とし、春には桜が咲き誇るお花見どころでもある。
『ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町』は、複合型商業施設『東京ガーデンテラス 紀尾井町』の30〜36階にある。
ホテル専用エレベーターに乗り、向かうロビーは最上階の36階。
ドアが開き前に進むと、そこには思わず足をとめてしまう圧倒的な空間と絶景が待ち受けている。
まるで、近未来のミュージアムに来たかのようなデザインなのだ。
というのも、ホテルはギャラリーの名を冠する通り、館内にアートが散りばめられている。
最大の作品となるのがこの緑の流線が走るグラスアート。
天井高9mに渡る空間の両壁にアーティスト・野口真理さんの、滝をイメージしたグラスアート作品を配し、その間にバーカウンターと巨大な窓がある。
36階の踊り場に立つと、まるで巨大な額縁の内側にいるように、窓の外には東京の景色が広がっている。地上約180mの天空の世界だ。
迫力ある吹き抜け空間で感じるのは、地上では感じられない“浮遊感”。窓の大きさが、まるで外と地続きのような錯覚を起こさせる。トータルのデザインをしたのは、世界的にも有名なロックウェル・グループ・ヨーロッパだ。
そして、奥に進むごとに、ギャラリーの要素は一層濃くなっていく。
エレベーターを降りた右側には“Reception”の文字が見え、その向こうはコンシェルジュデスク。ここには、国際的なコンシェルジュの組織である「レ・クレドール」の限られた正会員である桃井 忍さんも在籍。国内旅行のアレンジメントからモノ探し、レストランの予約まで、強力なサポートをしてくれる。
“Reception”の文字の下をくぐると、すぐ右手側がレセプションだ。カウンターの壁面には陶芸家・神谷麻穂さんの作品「雲中庭園」が掲げられている。これは地上180mという、まさに雲中にあるホテルを磁土で表現したアート。
このふわふわと浮く雲が、部屋での体験を期待させる仕掛けとなっている。
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