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  • ホテルとバスルームと Vol.4

    『ザ・リッツ・カールトン京都』を徹底取材!ここにはまだ見ぬ京都の魅力と伝統が詰まっていた。

    「ホテルとバスルームと」。この連載では、日本各地の素晴らしいホテルと、そのバスルームへのこだわりを紹介していく。

    第4回は、京都初の外資系ホテルとして2014年2月に開業した『ザ・リッツ・カールトン京都』だ。


    ■“外国人も憧れる日本”がここにある


    京都といえば、東京から新幹線で2時間20分の悠久の都。米国の権威ある旅行雑誌「Travel + Leisure」の世界人気都市ランキングで常に5位以内に入り、幾度となく首位に輝いている。

    なぜ、そこまで旅人を引きつけるかといえば、なんといっても景観の美しさである。

    清水寺や金閣寺に代表される世界文化遺産に指定される歴史建築は17にもおよび、さらに街並みも風情がたっぷり。

    高いビルがなく、民家や茶屋の造りにしても和のあしらいを随所に感じられる。まさに、“外国人も憧れる日本”を体現しているのが京都なのだ。

    そんな京都だが、長らく外資系ホテルがなかった。そんな中で先陣をきって2014年に誕生したのが『ザ・リッツ・カールトン京都』だ。


    場所は、京都駅から車で15分ほどの二条大橋のほとり。目前には鴨川が流れている。

    ここは『ホテルフジタ京都』という老舗ホテルの跡地を受け継ぎ建てられた。川に面した全長130mもある建物は、景観に重きをおく『リッツ・カールトン』の理想だった。

    さらに言えば、この場所は平安時代、貴族たちが東山から昇る月を愛でるための別邸を建てた地であり、明治時代には藤田財閥の創立者である藤田傳三郎の邸宅があった。

    いつの時代も文化に造詣の深い日本人が、ここに住んでいたのだ。

    ■街並みに溶け込む、低層な建物に驚く

    都市に建つ同ホテルといえば高層ビルが通例だが、ここは地下2階、地上5階建てという構成。

    エントランスには京都の町家を象徴する格子を使い、タイムスリップのような感覚も覚える古都の趣を放つ。

    設計は、日本の日建設計によるもの。日建設計は世界でも大きな仕事を建築事務所であり、特に、「街との共存」というテーマにおいては、多様なアイデアをもつ集団だ。


    この地は、かつては平安貴族の屋敷が建っていたそうだが、この回廊からして、当時の都に想いを馳せさせる。

    回廊の左右には幅の違う水が張られ、左の幅が大きい方が鴨川、右の幅が狭い方がみそそぎ川を表している。みそそぎ川は鴨川の分流で、昔、鴨川で禊が行われていたことが名前の由来。

    水面が優雅さと少しの緊張感をもたらし、外壁にあしらわれた堀瓦はあたかも平安貴族の屋敷のよう。


    突き当たりに行けば、黒い格子からうっすらと奥の紋様が透けるドアが現れる。思わず、胸が高鳴る瞬間だ。

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