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  • オトナの恋愛論Special Vol.3

    高スペックでも、モテない男が大逆転した意外な“ベーシック”テク:オトナの恋愛論~解説編 マジメ男ver.~

    恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。

    女は特に結婚を意識しだすと、途端に“恋”がしづらくなる。

    出会いはたくさんあっても、しっくりこない、決め手に欠ける…。そんなジャッジを下してしまうことが増えるのだ。

    大阪にある百貨店で美容部員として働く美香も、その一人。

    とある飲み会で再会した学生時代の友人・信彦にアプローチされるも、「真面目でいい人だけど、決め手に欠ける」と思っていた。

    しかし美香はあることがきっかけで、THEマジメ男・信彦を意識し出すのである。

    美香が惹かれた、マジメ男の意外な一面とは・・・?

    ※今週の「オトナの恋愛論」は東京カレンダー×読売テレビの特別コラボ企画!チャラ男とマジメ男、あなたはどちらのタイプに惹かれるだろうか?


    金曜日の食事会前―。

    「今日の食事会の相手、テレビ局だよ!」
    「うっそ、今日の何チャンネル? そしたらちょっと髪の毛気合い入れて巻こうかな」

    私は会社の化粧室で、百貨店の美容部員仲間である絵梨とまるで女子高生のようにはしゃいでいた。

    食事会の相手によって、当然の如くこちらの気合いも変わってくる。婚活真っ最中の私にとって、今日は勝負の日だ。

    そして意気揚々と食事会に乗り込むと、そこには見覚えのある顔があった。

    「あれ、ノブ?」
    「美香・・!」

    学生時代の時のサークル仲間だった信彦。当時から、とにかく“優しくていい人”だった記憶がある。卒業後は大学院に行ったと聞いていたけれど、まさかテレビ局に入っていたとは知らなかった。

    しかし信彦は、社会人になっても相変わらず空回りしている気がした。乾杯も一人で一生懸命し、話も真面目。全く盛り上がらない。

    —テレビ局員って聞いて、楽しみにしてたのに。

    「あの美香の友だちの、のぶひこ・・・だっけ??テレビマンなのにパッと見、地味だし、何かこう、惜しくない?」

    絵梨の言葉に、大きく頷く。

    そう、信彦はイイ人だけれど、何か決め手に欠ける。

    しかしこのあと、私は信彦の“とある”行動に、思わず心が揺らいでしまったのだ。

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