オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.24

「モテる女=結婚できる女」ではない。デート中の単純な男心を解読できない、独身女子の盲点

宿題1:大人のデート。何が減点だった?


晃弘との初デートは、丸の内にある『BAR de Espana Muy』になった。

東京駅を望むロングカウンターが印象的で、丸の内界隈に勤めている"素敵男女"が集っているお店である。


とりあえずグラスのシャンパンで乾杯してから、お互いのことを探り合う時間になった。

「千春ちゃんは、何の仕事をしているの?服装的に、かなり自由な会社?」

晃弘が、改めて私の服装を見つめてくる。私は外資系の会社で働いており、とても自由な社風で、クライアントに会わない日は今日のようにデニムにルーズなニットなどでも許される。

「外資系の広告代理店で、デザインチームのアシスタントをしています」

会社名を伝えると、晃弘は目を丸くして驚いた。

「へえ〜すごいね!」

そう言ってもらったものの、実は来年あたりには辞めて違う仕事をしたいと思っている。

「でも、来年にはもう辞めようかと思っているんです」
「そうなんだ。なんで?」
「新しいことにチャレンジしたくって。広告が大好きなんですが、次はベンチャー系でもいいかなって」
「そっか。新しくチャレンジしようという気持ち、すごいよね」

晃弘が聞き上手だからだろうか、私は思わず今の自分の気持ちを素直に伝えていた。

そして酔いも回ってきた辺りで、本題に入る。

「晃弘さんって結婚願望とかあるんですか?」

今年で33歳になるという晃弘。優しくて、安定の大企業勤め。独身でいるのが不思議である。

「僕?今すぐにでも結婚したいくらいに結婚願望あるよ。会社の同期とかほぼみんな結婚してるし…」

この言葉を聞き、私は心の中でガッツポーズをする。この歳になると、結婚願望のない男と付き合っている暇はない。だから最初から聞くに限る。

「そうなんですか?意外!晃弘さん、結婚に興味なさそうに見えますよね」
「そうかなぁ。むしろ千春ちゃんの方こそ結婚願望とかなさそうだよね?」

これはよく言われるのだが、私も、もう32歳だ。結婚願望はだいぶ強い。

「よくそう言われますが、私も、結婚したいですよ!」
「そうなんだ!子供とか考えてるの?」
「考えていますよ〜。子供が好きなので、早く結婚して子供が欲しいんです」
「僕も子供好きなんだよね」

そんな踏み込んだ会話までしているうちに、私は勝手に晃弘との将来を想像してしまう。

晃弘の会社の年収からすると、家は豊洲あたりのタワーマンションだろうか。お互いに子供好きだし、子供は二人くらいかな...。

考えれば考えるほど、悪くない。

「晃弘さんっていいパパになりそうですよね」

すっかり盛り上がっていたら、あっという間にお開きの時間になってしまった。

「もう一軒行く?と言いたいところだけど、明日仕事だから今日は1軒目で解散にしようか」

そう言われ、ちょっと肩を落とす。私の方は、2軒目に行く気でいたからだ。しかし、この次の言葉に、私は再び笑顔になる。

「その代わり、またデートしてくれるかな?」
「もちろんです!」

こうして、私たちは2回目のデートをすることになったのだ。

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