35歳のヤバい女 Vol.12

35歳のヤバい女:「結婚できる女」と「できない女」の差。独身女には理解できぬ“女の器”とは

ー女の市場価値は27歳がピーク、クリスマスケーキの如く30歳以上は需要ゼロなんて、昭和の話でしょ?ー

20代の女なんてまだまだヒヨッコ。真の“イイ女”も“モテ”も、30代で決まるのだ。

超リア充生活を送る理恵子・35歳は、若いだけの女には絶対に負けないと信じている。

周りを見渡せばハイスペ男ばかり、デート相手は後を絶たず、週10日あっても足りないかも?

しかし、お気に入りのデート相手・敦史が26歳のCA女を妊娠させたことをきっかけに災難が続く

さらには家出中の人妻・茜にまで食事会で惨敗したが、年下の美青年にアプローチを受けて上機嫌の理恵子。

そんな中、家出中の茜の夫・アキラから呼び出され予想外に激しい口論となってしまった。


理恵子は大きな溜息をつき、自宅のドアを開けた。

目黒にあるこの1LDKのマンションは、広々としたリビングと日当たりの良さが気に入り、数年前から賃貸で住んでいる。

真っ暗な部屋の電気を点けると、玄関の大きな姿見に理恵子の全身が映し出された。

スラリとした美脚に、完璧なS字を描くボディライン、艶やかなカールを揺らすロングヘア。

“不二子ちゃん級のスタイル”なんて男たちには賞賛されるが、自分でもその通りだと思っている。

だが今夜に限っては、その顔には薄っすらとクマが浮かび、表情もどんよりと曇っていた。それはまさに中年に差し掛かった女相応の疲れが滲んだ顔で、理恵子は思わずゾッとする。

―すぐにパックして...フェイシャルも予約しないと...。

そうして咄嗟にスマホを取り出したが、そんなことよりも前に連絡すべき人物の顔が思い浮かび、胸がズキっと痛む。

そう、親友の茜である。

―私ったら、なんてことを...。

できることなら忘れてしまいたいが、理恵子はたった今、家出中の彼女の夫・アキラと大喧嘩を終えたばかりだ。

そしていくら喧嘩両成敗とはいえ、茜を食事会に連れて行ったことだけは言うべきでなかった。

実際、アキラとの口論はあれほどヒートアップしたにも関わらず、理恵子が“食事会”という言葉を口にした途端、神経質な彼はほとんど放心状態に陥ってしまったのだ。

2歳の息子までいる夫婦が、万一自分のせいで“離婚”という展開になったら...などと思うと、理恵子は気が気でなかった。

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