今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.16

外国人男性のエスコート術から学ぶ!女子を必ず喜ばせるワイン選びの技

――先日の食事でも、もう一方のフラス人、ニコラがスマートにワインを選んでくれました。私の好みにも合ってたし、オマール海老のソース・アメリケーヌにもぴったりでしたよ。

柳「ニコラもやるな。ちなみにワインは何だったか覚えてる?」

――名前が覚えられないので、写メ撮ってあります。

柳「へ〜、95年のシャトー・ラグランジュか。」

――友達が仔羊のローストを頼んだので。エビに赤ワインなんて不安でしたが、ばっちりでしたよ。

柳「うん、ラグランジュはたしかに赤ワインだけど、大西洋に面したボルドーの赤だからね。海の幸とは相性がよくて当然。

それからオマールエビみたいに風味が強く、殻から抽出した濃厚なソースも一緒なら、むしろ赤ワインのほうが合うだろうね。ニコラ、なかなかのワイン通とみた。」


意中の女性を喜ばせる、エレガントなワインとは?


――ところで柳さん、女性を引き立ててくれるワインってありますか?

柳「やっぱりマッチョなワインは避けて、エレガントなワインがいいよね。赤ならピノ・ノワール。とくにシャンボール・ミュジニーやヴォルネイのものは上品な味わいだね。白ならリースリングが気品に溢れてる。

最近はドイツの辛口が面白いけど、レストランでなかなか見かけないのが難点だ。それからこの季節の一押しはロゼ。テラスでのランチで、美女にプロヴァンスのロゼをさりげなくオーダーできる男になってみたいもんだね(遠い目)。」

――港区女子が大好きなシャンパンもいいですよね?

柳「もちろん! ポンパドゥール夫人いわく、「女性が飲んでも美しさを保てるお酒はシャンパンだけ」だそうだ。

中でも品のよいシャンパンは、白ブドウのシャルドネのみから造られたブラン・ド・ブラン。パイパー・エドシックから新しく登場した「エッセンシエル ブラン・ド・ブラン」は、泡の細かさといい、シルキーな喉越しといい最高だろうね。」

――気遣いのジェローム、ワイン通のニコラ、どちらが私を射止めるの!

柳「フランス人はやめとき。あれは文化だ。きっと出会う女性すべてに同じ対応してると思うから。」

たとえば、こんな1本
「パイパーエドシック エッセンシエル ブラン・ド・ブラン」

マリリン・モンローに愛され、カンヌ映画祭の公式シャンパンに指定されているパイパー・エドシックが、満を辞してリリースしたブラン・ド・ブラン。新たに就任した女性セラーマスター、セヴリーヌ・フレルソンの自信作はピュアでフレッシュ、そしてエレガント。

¥8,100/日本リカー株式会社 TEL:03-5643-9770


教えてくれたのは、柳 忠之さん

■プロフィール
世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、ワインの達人が親身になって答える

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この記事へのコメント

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田舎者
ちなみに、欧米では伝統的に夫がサイフを握っていました。だから、奥様をエスコートして買い物に一緒に行ったとのことです。

日本みたいに、奥様がサイフを握っていなかったんですね。
2018/09/16 18:084返信1件
No Name
それだけで国際結婚とか考えが甘い気がする。文化の違いであって、やはり元々話す言葉やバックグラウンドが違えば理解しがたいこともたくさんあると思います。
2018/09/17 05:372
No Name
いつかレバノン ワインも紹介して下さい
2018/09/16 06:071
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