セカンドの逆襲 Vol.13

ハイスペ男に釣り合う“本命彼女”現る。セカンド女と対決した美女の、意外な素顔とは

ー夢は極上の男との結婚。そのためには、どんな努力も惜しまない。

早川香織、26歳。大手IT企業の一般職。

世間は、そんな女を所詮「結婚ゴールの女」と馬鹿にするだろう。

しかし、先入観なんぞに惑わされず、彼女の“秘めたる力”をじっくりと見届けて欲しい。

vsハイスペ男との熾烈な戦いを...!

最高の彼氏だと信じていた拓斗にとって、実は香織はセカンドだった。起業で拓斗を見返そうと、塚田雅也のインキュベーターに所属した香織だったが、融資が受けられず存続の危機に

さらに拓斗や後輩の由紀子に馬鹿にされた上、会社からは副業か本業かの選択に迫られ…


「いらっしゃいませー」

白を基調とした 近代的な作りの、あるバッグブランドのショップ店内。そこで香織はアルバイトをしていた。

先日会社の上司から「副業をとるか会社を取るか、決めろ」と宣告され、香織は退社を決意したのだった。

拓斗や後輩の由紀子に起業を馬鹿にされたことがきっかけではあったが、それでも唯一の収入源を手放すことに、初めは怖くて躊躇した。

―でも、このままじゃ拓斗の言う通り、私の起業は単なるおママゴトで終わってしまう…。今ここで勇気を出さなきゃ、きっと一生後悔する…。貯金だって少しはあるし。

そう覚悟した香織は、思い切って勤めていた会社を辞め、勉強のためにアルバイトを始め、何とか食いぶちを稼いでいる。

だが、いざ始めてみると様々な発見があった。人がどんな風にバッグを選ぶのか、デザインや機能性、使用場面など、細かく聞いてアドバイスをするのは楽しかったし、学ぶことが多いのだ。

しかし、昼間働きながらも、朝晩で起業準備を進めるのは、想像以上に大変だった。

そんな時に差し込んだ、一筋の光。

「おい、早川。ちょっと来い」

雅也のオフィスでの勉強会の後、急に香織だけが呼び出された。

―なんだろう…。まさか、ここを出ていけ、なんて話じゃないよね…?

不安な想像が頭を過る。結局未だ投資家からの出資を受けておらず、会社の存続危機は変わっていない。

「資金調達の方はどうなってる?前回の報告会で、そろそろ厳しいと言っていたが…?」

「はい…。あれから他の投資家にも数人お会いしたのですが、出資は受けられませんでした」

「そうか…」と険しい顔をして黙る雅也を見て、やはり“退去”を迫られるのでは、と緊張で香織の全身が硬直した。

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