婚活モンスター Vol.6

美人で性格もいい女が、結婚できないただ1つの理由。食事会に這ってでも駆けつける婚活モンスター

東京の至るところで目撃される、婚活モンスター。

他をも圧倒するほどのこだわり。

時としてそれは、人をモンスターに仕立て上げる。

結婚へのこだわりが強いばかりに、モンスターと化してしまう、婚活中の女たち。

あなたのまわりにも、こんなモンスターがいないだろうか…?

前回は、婚活女子の敵・おこぼれ頂きモンスターを紹介した。さて、今週は?


「あーあ…どうして私は結婚できないのかなあ。ねえ、莉子はどう思う?」

「香緒里、そのうち、いい人に出会えるって…」

麻布十番『イート・モア・グリーンズ』のテラス席。道行く人々を一人ずつ見つめながら深いため息をつく香緒里を、莉子は必死でなだめていた。

莉子と香緒里は、大手外資系メーカーに勤める30歳。入社以来、一番仲の良い同期である。

「ほら見てよ、あの女の人。あんなに地味で化粧っ気のない女も、家族連れだよ。あっちの太ったおじさんですら、結婚指輪はめてるし。なのに、どうして私だけが結婚できないのかな!?」

香緒里は、アイスカフェラテを飲みながら、半ばやけくそで人間観察を続けている。その整った顔を、莉子はまじまじと見つめていた。

香緒里は同期でも1、2位を競う美人だ。はじめて彼女を見たとき、その華やかで美しい顔立ちに圧倒されたことを莉子はよく覚えている。

美人なだけでなく、サバサバして面白い彼女に、悪いところはひとつも見当たらない。2、3年ほど前から婚活にも精を出しているという香緒里に、結婚相手はおろか恋人さえ出来ないのは、同期の間で七不思議のひとつでもあった。

一方で、莉子には香緒里ほどの美貌も人を惹きつけるオーラもないが、2年前にピンチヒッターとして急遽参加した食事会で、今の夫と出会った。そこからトントン拍子で交際、そして結婚に発展したのだ。

「莉子はいいなあ、イケメンでハイスペの旦那さんがいて。ああ、羨ましい!」

ぼやき続ける彼女を見ていると、なんだかいたたまれなくなってくる。そのときあることを閃いて、莉子はポンと手を打った。

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