婚活モンスター Vol.5

「勤務医はやめときなよ…!」女友達の幸せを阻止するため、婚活モンスターが仕掛けた卑怯な罠

東京の至るところで目撃される、婚活モンスター。

他をも圧倒するほどのこだわり。

時としてそれは、人をモンスターに仕立て上げる。

結婚へのこだわりが強いばかりに、モンスターと化してしまう、婚活中の女たち。

あなたのまわりにも、こんなモンスターがいないだろうか…?

前回は、「4K」という高すぎる条件を男に求めるモンスターを紹介した。さて、今週は?


「百合ちゃん、今日は誘ってくれてありがとう。こうやって二人きりでゆっくり話すのって、久しぶりだよね」

『ロテスリーレカン』でのランチを楽しみながら、美織はにっこりと微笑んだ。

美織と百合は、青山学院大学時代の同級生で、ともに29歳。

卒業してからはすっかり疎遠となっていたが、共通の友人の誕生日パーティーでバッタリと再会したのはつい先日のこと。それ以来、こうして再び連絡を取り合うようになっていた。

「私も、美織ちゃんとこうやってまた会えるの嬉しい!卒業後も遊んでた友達は、半分が結婚しちゃって…最近は全然集まらなくなっちゃって。美織ちゃんも独身なんだよね?」

美織が「そうだよ」と答えると、百合は少しホッとしたような表情を浮かべ、尋ねた。

「…そっか。ちなみに、彼氏はいるの?」

「ううん、前の彼と別れたばかりなの。私、人見知りだからお食事会とかも苦手で、出会いも全然ないし…。百合ちゃんは?彼、いるの?」

すると百合はテーブルに身を乗り出して、瞳をきらきらと輝かせる。

「私も今は、いないの!!お食事会だったらさ、私、毎週のように案件あるから。よかったら一緒に行こうよ!美織ちゃんみたいに顔も可愛くて中身も癒し系の女子連れて行ったら、男性陣も大喜びだよ!」

美織は、百合の勢いに押され、思わずコクコクと頷いていた。

その間にも百合はスマホを掴み、誰かにすばやくLINEを送っている。

「じゃあ、早速来週ね。慶應卒の男の子たちに食事会しようって声かけるから、一緒に行こう。美織ちゃんなら絶対モテモテだよ!」

—食事会は苦手だけど…私も29歳だし、そろそろ結婚のことも考えなくちゃ。このままノンビリしてちゃマズイ気もするし…。

こうして美織は、生まれて初めての“婚活”をスタートさせることになった。

ところが、そんな美織を、とんでもない罠が待ち受けていたのである−。

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