“受け身”な男は卒業したい
―...困ったぞ。
聡史はスマホを眺めながら、一人途方に暮れていた。
「俺はシャンパンとワインを持ってくね!」
「私はデパ地下で適当におつまみ買って行きます^^」
「じゃあ、私はスイーツを持っていこうかな♪」
グループLINEではこんな会話がテンポ良く飛び交い、聡史が口を出すヒマもなく、それぞれの担当が決まってしまったのだ。
酒も食事もデザートも用意して貰えるとなったら、家主の自分は、一体どうやってゲストをもてなせばいいのだろうか?
高価なシャンパンでも用意すれば済むと思っていたのに、その役割は潤也に先取りされてしまった。
ケータリングでピザなんかを頼むのは当然だろうが、あともう一捻り何か欲しい。良いマンションに住んでるクセに、大して気の利かないホストだと思われるのだけは御免だ。
困った聡史は、何かいいアイデアはないかと表参道を散策することにした。
すると、表参道にあるお洒落な『ネスプレッソブティック』に目が止まる。
―おっ、これは...。
他にも様々な店舗を一日中見て回ったが、聡史は帰宅後、妙に記憶に残っていたこのネスプレッソをインターネットで調べてみることにした。
思えば聡史は、もともと中毒と言っていいくらいコーヒー好きである。
よって、短時間で本格的なコーヒーを淹れられる“ネスプレッソ”は、忙しいビジネスマンにはピッタリだ。
どうせなら、シンプルな操作でコーヒーを楽しめる“ネスプレッソ”のコーヒーメーカーを購入してみるのも良いかもしれない。
それに、お酒をひたすら飲み続けるアグレッシブなホームパーティーをする年齢でもないし、食事が一段落した頃に香り豊かなコーヒーでゲストを持てなすなんて、優雅ではないか。
そうして聡史は色々と吟味したうえ、“ネスプレッソ”史上最小・最軽量のコーヒーメーカー「エッセンサ ミニ」を選び、オンラインで注文することにした。
小さくてシンプルにも関わらず、美しいデザインと他のラインナップと遜色ない機能性に引かれたのだ。
―届くのが楽しみだな...。
ウキウキと引き続きホームページを眺めていると、手元のスマホが振動する。
―!?!?
それはなんと、亜美からの個別LINEだった。
「聡史さん、ご無沙汰してます。亜美です。遅ればせながら、ホームパーティーのお誘いありがとうございました。急にお邪魔するなんて図々しいと思ったのですが、すごく嬉しかったです。楽しみにしてますね^^」
―亜美ちゃん、なんていい子なんだ...。
彼女の律儀な性格が伝わる、丁寧な文面。
聡史は胸を高鳴らせながら、たった数行のLINEのメッセージを、何度も何度も読み返してしまう。
もう、ただ亜美と再会できるなんて、いつものように受け身で浮かれている場合ではない。
―今度こそは、亜美ちゃんと距離を縮めてみせるぞ...!
こうして聡史は、危機感にも似た気合いを入れ、来たるホームパーティーに臨むことになった。
▶NEXT:8月14日火曜 更新予定
準備バッチリのホムパ当日。思わぬハプニングが聡史を襲う...?!
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■撮影協力:フレンチごはん 西麻布ジーナ
■衣装協力:P1 ニット¥11,000〈リーセンシィ オブ マイン アバハウス/アバハウス 原宿03‐5466‐5700〉その他スタイリスト私物 P2男性 スーツ¥98,000 シャツ¥17,000〈ともにデザインワークス/デザインワークス ドゥ・コート銀座店03‐3562‐8277〉女性 トップス¥18,000〈ソブ/フィルム03-5413-4141〉その他スタイリスト私物