
電車に乗ったこともなかった元お嬢様が、全てを捨ててでも絶対に守り抜いたプライド
深窓の令嬢が、超リッチな男と結婚。
それは社会の上澄みと呼ばれる彼らの、ありふれた結婚物語。それでも17年間、幸せに暮らして来た、有馬紅子(ありま べにこ)。しかし突然、夫・貴秋が家を出た。
夫に若い女と駆け落ちされ、消えかけたプライド。しかし…生粋のお嬢様は、そんなことで負けたりしない。
「社会経験、ほぼゼロ」。有閑マダムのレールから強制的に外された女・有馬紅子のどん底からの這い上がり人生に迫る。
執事・西条実(みのる)の証言:「紅子さまはお強い。だからこそ心配なのです」
「西条、私はこの家を出ます」
あの日。
貴秋さまが突然家を出ていかれた朝。貴秋さまからの2通の手紙を読み終えた紅子さまは、私にそうおっしゃいました。
「すぐにお義父さまに連絡してください。事情を説明して、1時間だけお時間を頂きたいとお伝えして。できれば今日中に」
......
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この記事へのコメント
金の切れ目が縁の切れ目で放り出されるんじゃないの?