3年ぶりの再会
「まさかこんな所で会うなんて。そういえばここ、昔よく一緒に来たなぁ」
紀夫の腕をナチュラルに掴みながら、薫は無邪気に笑う。
ふたりには3年の空白があるというのに、紀夫を置いて上京したのは薫なのに、彼女の振る舞いは付き合っていた頃とまるで変わらない。
しかし細身のデニ......
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「まさかこんな所で会うなんて。そういえばここ、昔よく一緒に来たなぁ」
紀夫の腕をナチュラルに掴みながら、薫は無邪気に笑う。
ふたりには3年の空白があるというのに、紀夫を置いて上京したのは薫なのに、彼女の振る舞いは付き合っていた頃とまるで変わらない。
しかし細身のデニ......
この世には、本人の力だけでどうにもならないことがある。
「生まれ」や「家柄」は、その最たるもの。
誰も傷つけず、傷つかずに生きていきたければ、決められた階層を飛び越えようなどと願わないに限る。
身の程をわきまえること。
それこそが、幸せになるための必要条件なのだから。
この記事へのコメント
そのまま薫に流されるままついていくなんて…。
お嬢様じゃなくても、この男ないわ~と思ってしまう。
朝にパン買いに行ってる時間からランチって時間設定も変だわね?これから二人で朝ごはんのつもりなんだと思ってたんだけど。
元彼が自分を好きだったという優位性にしがみついて、相手が彼女連れとか思いやることもなく振り回して、挙げ句の果てには彼女と上手くいくわけがないと上から目線の忠告。
樹里を優先できない優柔不断なノリオもノリオだけど💢