2018.06.21
SPECIAL TALK Vol.452020年のニューリーダーたちに告ぐ
世界的なゲームメーカー、カプコンの創業者であり、絶大な人気を誇るワイナリー「ケンゾー エステイト」のオーナーでもある辻本憲三氏。
「もともとワインをつくるつもりはなかった」というが、門外漢だったワインの世界に50代後半にして挑戦し、大きな成功を収めた。誰もが羨むような成功を手にし、一見順風満帆に見える辻本氏の人生。しかし、その裏には数多くの失敗があった。
辻本氏が失敗を乗り越えられたのはなぜか。世界を相手に挑戦し続けるその姿から、あるべきリーダー像を探る。
金丸:本日は世界的なゲームメーカーであるカプコンの創業者であり、ワイナリー「ケンゾー エステイト」のオーナーでもある辻本憲三さんにお越しいただきました。この日を迎えられて、本当に光栄です。
辻本:こちらこそよろしくお願いします。
金丸:今日は辻本さんが手がける『ケンゾー エステイト ワイナリー 六本木ヒルズ店』にお邪魔しています。私も何度も利用させてもらっていますが、改めてどのようなお店でしょうか?
辻本:この店の主役は、あくまで「ケンゾー エステイト」のワイン、料理はワインのアテという考え方です。今日は、フレンチのシェフと和食の料理人が腕をふるった和と洋の折衷をお楽しみください。
金丸:ありがとうございます。私は「ケンゾー エステイト」のワインの大ファンなので、非常に楽しみです(笑)。なんでも、〆には秘密のカレーがあるそうですね。
辻本:私はナパのワイナリーで、いつもみんなにカレーを振る舞っているのですが、それをベースにしたカレーがメニューにあります。ここはワイナリーのテイスティングルームですので、普段カレーはメディアに出さないのですが、今日は特別に。
金丸:それは本当に楽しみです。本日は「ケンゾー エステイト」のワイナリーオーナーとしてのお話を中心に伺いたいのですが、辻本さんの半生をお聞きするのに、カプコンのお話を欠かすことはできません。先ほど伺って驚きましたが、77歳になられた今もカプコンの会長として、現役でお仕事をされているんですね。
辻本:朝から晩まで大忙しですよ。
金丸:私はてっきりカプコンでは一線を退き、そのうえでワインづくりでも成功されたのかと思い込んでいました。辻本さんと初めてお会いしたのは、20年以上前です。いつかじっくりとお話を伺いたいと思っていました。今日は少年時代からカプコン創業、そしてワイナリーで成功を収めるまで、くまなくお聞きしますので、よろしくお願いいたします。