朝子と亜沙子 Vol.4

会社のパーティーは女の戦場。仕事が出来るオトコをブランド品のように漁る、肉食系女たちの実態

ここはとある証券会社の本店。

憧れ続けた場所についに異動となった、セールスウーマン・朝子。

そこでは8年前から目標としていた同期の美女・亜沙子が別人のように変わり、女王の座に君臨していた。

年齢なんて意味を持たず、数字の出来る者がヒエラルキーの頂点に立つ営業の世界で、朝子は勝ち残ることができるのか?

数字と恋をかけた2人のアサコの闘いの火蓋が、今切られるー。

念願の本店に異動になった朝子だったが、配属された課にいる今井亜沙子という同期は、数字の出来ない先輩に土下座をさせた上に、後輩を追い込んで逃亡させるという傍若無人な女だった。

朝子はそんな亜沙子に数字で勝つため、日々の数字を追いながら新規顧客の開拓に励むのだった


その朝、朝子はいつもより念入りに身支度をした。

今日は、表彰パーティーの日だ。朝子は以前の自由が丘支店での成績が評価され、今期も表彰を受ける事となった。

鏡の前に写る自分を見ていたら、ふと感慨深くなってくる。

―ついこの間まで、右も左も分からない新入社員だったのに。いつの間にか、本店社員として表彰を受ける立場になっているなんて…。

毎年、全国の営業社員の中から特に優秀な成績をおさめたセールス達が選定され、表彰を受ける事になっている。

表彰を受けるということは、営業社員にとって一種のステータスの様なもの。

優秀者として表彰を受ける事になれば、その名は全国に知れ渡る事となるのだ。

そして、何期も続けて表彰されようものなら、社内では芸能人並みの知名度となる。

本店からは、亜沙子や紀之を含む計4名が選ばれた。

朝子については、自由が丘支店での成績を評価されたものではあるが、憧れていた本店の社員として表彰パーティーに出られるというのは、長年の夢が叶った様な気分だ。

「来期も絶対に表彰を取ろう…!」

無意識にそう独り言を言いながら、家を出る。

しかしそのパーティーで朝子は、思ってもみない争いに巻き込まれる事になるのだった。

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