ネブミ男 Vol.5

「彼は私にぞっこん♡」円満をアピールをしてくる“円満大王”に限って不幸せという悲しい現実

東京に“ネブミ男”と呼ばれる男がいる。

女性を見る目が厳しく、値踏みすることに長けた“ネブミ男”。

ハイスペックゆえに値踏みしすぎて婚期を逃したネブミ男・龍平は、恋愛相談の相手としてはもってこい。

相手を値踏みするのは女だけではない。男だって当然、女を値踏みしているのだ。

そこで値踏みのプロ・龍平に、男の値踏みポイントを解説してもらおう。

これまでに、姫気質な「ワタシ姫」春菜や、婚活に必死になりすぎてにゃんにゃんOLから猫娘と化した紗弥加ぬり化け女子の絵美里自称サバサバ系の鯖女子・麻里子を見てきた。

今週、彼の元にやってきたのは...?


「龍平さんって、いつ会っても変わらないですよね」

そう言って眩しいほどの笑顔を向けてくる由香子。

彼女と龍平の出会いは、5年ほど前に開催された食事会だった。

当時は二人ともまだ若く、何度かお互いの友人を招集して食事会を開いた記憶がある。

(その時はまだ結婚に対して夢があり、龍平自身も、自分がこの歳まで結婚せずにこじらせることになるなど想像していなかったのは言うまでもない)

「そうかなぁ?由香子もあまり変わらないと思うけど」

出会った時より少し歳は取ったものの、由香子は相変わらず美しく、肌もツヤツヤしている。

由香子と会うのは1年ぶりくらいだ。

たまにLINEでのやり取りはあったものの、久しぶりに食事へ行きたいと彼女から連絡が来た時、龍平はピンと来た。

「で、今日はどうしたの?婚約でもした?」

「違うんです。彼氏はいるんですが、結婚はまだで...」

一瞬だけうつむくと、由香子はすぐに顔を上げて明るい顔を向けてきた。

こうして今夜は、彼氏からなかなかプロポーズをされない女の、悲しい習性を龍平は目の当たりにするのだった。

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