ネブミ男 Vol.3

ネブミ男:「一緒にいると疲れる」と男に言わせてしまう、美容代に月10万費やす“ぬり化け女”

東京に“ネブミ男”と呼ばれる男がいる。

女性を見る目が厳しく、値踏みすることに長けた“ネブミ男”。

ハイスペックゆえに値踏みしすぎて婚期を逃したネブミ男・龍平は、恋愛相談の相手としてはもってこい。

相手を値踏みするのは女だけではない。男だって当然、女を値踏みしているのだ。

そこで値踏みのプロ・龍平に、男の値踏みポイントを解説してもらおう。

これまでに、姫気質な「ワタシ姫」春菜や、婚活に必死になりすぎてにゃんにゃんOLから猫娘と化した紗弥加を見てきた。

今週、彼の元にやってきたのは...?


さっきから、龍平は隣に座る絵美里を観察していた。

金曜夜の『オークドア』のバーエリアは、仕事帰りの男女で溢れ返っている。

ここに来ると知り合い遭遇率が非常に高いため他の所も提案したのだが、絵美里が「金曜夜はそこがいい」と言って聞かなかったのだ。

その中でもさっきからカウンター越しに、いかにも外資系勤務であることを匂わせてくる若い男性二人組みが、チラチラと絵美里を見ている。

「絵美里、さっきから彼らにすごい見られてるけど...」

龍平と絵美里は、高校時代からの友人である。

男子校に通っていた龍平だが、同じ年で女子校に通っていた絵美里とは共通の友人が多く、元々引っ込み思案で静かな絵美里とは妙にウマがあい、仲良くなった。

「本当だ、すごい見てるね。でもいいのよ、見させておけば」

そう言って、絵美里はピンクベージュのネイルが綺麗に塗られている手でそっとワイングラスを回した。

「そっか...」

もう一度、絵美里の横顔を見つめてみる。

計算し尽くされた、完璧な横顔。綺麗に引かれたアイラインに、1mmの毛穴も見えない陶器のような肌。髪は、ふんわりと上品に巻かれている。

そしてバーのライトを上手に反射するように入れられているハイライトが、絵美里の華やかさをさらに引き出している。

絵美里は、きっと誰が見ても完璧な美人である。
ただ、高校時代の彼女は今とは少々違っていた…。

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