ハイスペ婚の履歴書【妻】 Vol.2

「苗字が目的でも構わない」女としての喜びを知らない令嬢の、醒めた人生観:ハイスペ婚の履歴書【妻】

初めは意気込んでいたお父様も、その一件以来、ナーバスになってしまって…。

そんな時に、康孝さんからお食事に誘われたんです。久しぶりだったので驚きましたけど、実家も近いですし、それから頻繁にお食事に行く様になりました。

何回目かのお食事の帰りに、こう言われました。

「実はずっと気になっていたけれど、お嬢様過ぎて相手が務まらないと思っていた。今は、弁護士になって少しは稼げる様になったから、付き合ってもらえないか」

その言葉を聞いて、戸惑いました。

男性から告白されるのなんて初めてでしたし、かっこいいと思っていた先輩でしたから嬉しかったけれど、なんで私?何で今さらって?


ええ…。康孝さんは私とじゃなく、お父様と仲良くしたいんだなって気付いていましたよ。

でも私は、西園寺家と同格の家のご子息には恋愛対象にならない女です。でも今さら一般家庭に嫁ぐなんて想像もできないし、したくもない。康孝さんは私の苗字が目的でも、それを使いこなしてくれるだろうなと思いました。

お父様は私が康孝さんを紹介したら、泣いて喜んでくれました。「とにかく、尚子を幸せにしてやってくれ。君は優秀だ。私に出来ることがあったら何でも言いなさい」って。

お父様が頭を下げているのを、初めて見たかもしれません。

そうしたおかげで、康孝さんもパートナーになって、私も実家に頼らなくてもそれなりに生活出来る様になってきました。まあ、二人の幼稚舎の受験費用は、節税対策とばかりに両親が出してくれましたけれど。

下の子もこの春から幼稚舎に通うことになって、今は何年かぶりにゆっくりしているところです。

でも…幼稚舎の行事で、モデルみたいな奥様を自慢げに連れるご主人を見る度、なんていうか古傷が疼くんです。私は彼女たちみたいに、女として愛されるっていうことを知らない人生なんだなって。

まぁ幼馴染の舞ちゃんが苦労しているのを見ると、足るを知らないと、と思うのですけどね…。


▶Next:4月10日火曜更新予定
ファーストクラスからビジネスクラスへ乗り換えた女。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

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No Name
尚子、性格ブスではない。
規格外のご両親のお蔭だと思う。
2018/04/04 06:2699+
No Name
『ハイスペ婚の真実、知りたくない?』

がブルゾンちえみで脳内再生される
2018/04/04 06:4099+返信2件
No Name
大金持ちの家に生まれ育っても、美人じゃないとやっぱり劣等感やコンプレックスを抱えるものなんですね。。ちょっと親近感。
2018/04/04 05:1999+返信1件
No Name
非の打ち所がない夫婦じゃない?少々寂しく思っててもそれが足るを知らないだけの感情であるってこと2人とも分かってるし。クレバーな昔ながらの上流階級の結婚って感じに見えたけどなぁ。そんなに夫婦に恋愛感情って必要?
2018/04/04 06:3999+返信1件
No Name
男は顔が悪くても学歴家柄収入で勝負できるけど、女はいくら他が良くてもある程度の容姿をしてないと相手にされない展開ですね。
2018/04/04 07:4085返信8件
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