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  • 銀座女子との100日 Vol.2

    銀座女子との100日:好きな子とデート中、知り合い(女)に馴れ馴れしく声をかけられた男の悲劇

    —恵比寿で出会った女の子と、結婚するんだろうな…。

    漠然とそう考えていた、恵比寿を愛する男・タクミ。

    そんなタクミがある日出会ってしまったのが、未知なる生態の銀座女子だった。

    これはタクミと銀座女子との、100日に渡る物語である。

    泉に一目惚れしたタクミは、見事デートに誘えたものの、慣れない銀座デートで手応えを感じられずにモヤモヤしていた。意を決して、今度は恵比寿でのデートに誘ってみるが…?


    「今日はありがとう。まさか来てくると思わなかったから、本当に嬉しいよ」

    タクミは素直な気持ちを、隣に座る泉に伝えた。

    恵比寿西1丁目の交差点からほど近いレストラン。最近できたばかりの、人気店の2号店だ。

    デートや女子会にピッタリなお店で、きっと泉も気に入ってくれると思い、断られることを覚悟で誘ったのだ。

    LINEは思いがけず秒速で既読となり、こんな返事がきた。

    “そこ、友達がインスタに上げてて、行ってみたかったんだ”

    ホスピタリティの高い女の子は、たとえ行ったことがあるお店や、たとえ興味がなくても、そんなことを言ってくれる。

    だが泉の場合はおそらく本心で、お店のセレクトが奇跡的にハマったのだろう。

    —俺の実力じゃなく、レストランのおかげか…。

    タクミは複雑な気持ちになりながらも、前回の銀座デートでの不甲斐ない自分を挽回すべく最初から飛ばした。

    泉も「おいしい♡」と可愛い顔をほこらばせたり、写真を撮ったりと楽しそうだ。

    前回の食事中とは明らかに違う反応に手応えを感じていた。だがその時、悲劇が起こった。

    「あっれー、タクミくん!?」

    店に入ってきた女性4人組が高い声を出した。それは一時期、タクミが恵比寿で毎週のように飲んでいた女子グループだった。

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